ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

 

フランス発らしい、軽いタッチの猫学本。

お堅いところが全然なくて、読みやすい本です。

著者と、愛猫メフィストとの対話方式で書いてあります。
そのため、すらすら読めちゃうのは良いのですが、読みやすいだけにうっかりすると、大事な部分もあっさり読み飛ばしてしまうかもしれません。
ツボはしっかり押さえてあります。為になる情報やコツも、あちこちにあります。
ちゃんとじっくり読んで下さいね。

猫の種類による性格の違い、新しい猫を受け入れるときの注意点、猫と人間のきずなについて、猫を飼ってはいけない人など、猫と暮らすヒントが、色々書いてあります。

最後に、多分、誰もが納得できる文章。

「(前略)誰だって自分の猫のことは自慢せずにいられないしね。スター扱いをやめるには、飼い主によほどの精神力が必要だ。」
「たしかに、猫を中途半端に愛するのは無理な話だ」
page203-204

(2003.11.21)

ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

中身は対話方式。

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫だけが知っている猫の秘密』

  • 著:ロベール・ド・ラロシュ Robert de Laroche
  • 訳:金子ゆき子(かねこ ゆきこ)
  • 出版社:KKKベストセラーズ
  • 発行:2001年
  • NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)フランス
  • ISBN:4584185794 9784584185797
  • 213ページ
  • 原書:”Parole de chat!”
  • 登場ニャン物:メフィスト
  • 登場動物:-

 

目次(抜粋)

1 猫の身分証明書
2 子猫時代
3 青年期の猫
4 猫と人間のきずな
5 悲しい出来事
6 猫の複雑な心と体
7 猫の魔法と癒し
訳者あとがき

 

著者について

ロベール・ド・ラロシュ Robert de Laroche

1949年、パリ生まれ。ソルボンヌ大学卒、近代文学専攻。ジャーナリストとして、テレビ、雑誌などで活躍する。無類の映画愛好家、音楽愛好家で、熱烈な愛猫家であることは言うまでもない。また、ラジオで数本のレギュラー番組を抱える人気DJでもある。パリとノルマンディーで生活し、近年はヴェネチアでも多くの時を過ごす。猫に関する数多くの著作があり、キャット・クラブ賞、フェルナン・メリー動物書賞などを受賞。『猫だけが知っている猫の秘密』のほかに『猫に秘められた歴史』『ヴェネチアの猫たち』『猫の栄光』などの著書がある。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』

8.1

猫度

9.0/10

面白さ

7.0/10

情報度

8.5/10

猫好きさんへお勧め度

8.0/10

ラロシュ『猫だけが知っている猫の秘密』” に対して1件のコメントがあります。

  1. nekohon より:

    【推薦:ニフィ様】

    愛猫家の作家である〈私〉とその飼い猫〈メフィスト〉との会話形式による作品で、非常に愉快な“猫の科学本”です。

    メフィスト(愛称はトト)は著者の飼い猫をモデルにしてあるそうで、足の先と口の周りだけ白い黒猫(♂)です。非常に愉快で機知に溢れるトトと彼を愛してやまぬ著者との会話が楽しく、また猫の生態・秘密・心理などが分かりやすく書かれた逸品ですよv

    値段は1400円+税とお手頃です。
    (2003.10.11)

    *サイトリニューアル前にいただいておりましたコメントを、管理人が再投稿させていただきました。

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