鮎川哲也・編『猫のミステリー』

鮎川哲也・編『猫のミステリー』

 

猫が出てくる日本の短編ミステリー集。

いずれも短編。猫が大活躍して、という話は、残念ながらひとつもないのだが、どの話にも一応猫は出てくる。
1986年発行『猫のミステリー傑作選』改題。

鮎川哲也・編『猫のミステリー』

改題されただけで内容が同じと気づかず、続編が出たと買ってしまった(汗)なので2冊あります

「檸檬(レモン)色の猫がのぞいた」 都筑道夫

猫好きな女性と猫嫌いの夫。
二人の間の溝は猫によって深められ、やがて・・・

「乳房に猫はなぜ眠る」 川島郁夫

その療養所には、病院や療養所にはよくあるように、ある因縁話があった。
終戦後間もない頃、ある患者が自殺した。
そしてその胸には、目の回りに悪戯書きをされた猫がうずくまっていた、と。
ある朝、ある患者の胸に、同じように悪戯書きをされた猫のぬいぐるみがおいてあった・・・

「猫に卵」 津井つい

2ページの短編。

「愛の記憶」 南部樹未子

27年間共に暮らした夫を亡くした英子は、なかなか立ち直れずにいた。
階下に猫をつれた若い女性が引っ越してき、その猫の名前が夫の名前と同じだと知った英子は、心穏やかではない・・・

「三毛猫ホームズの幽霊退治」 赤川次郎

三毛猫ホームズシリーズの中の短編。
テンポの速い展開、‘軽い’殺人、あっけなく捕まる犯人。いつもの赤川ワールドだ。

「猫」 角田喜久雄

猫とスポーツとの間にどんな関係があるのだろう? 
その答えを見つけたら、夫の最近の不振行動の理由が分かるに違いない。
そう思い詰めたあや子は、やがて恐ろしい推理にたどりつく。

「猫じゃ猫じゃ事件」 土岐雄三

行方不明になった猫を発見してくれた人には、金十万円を進呈す。
その広告に隠された意味は?
素人探偵が活躍する短編。

「猫の手紙」 岡沢孝雄

ある狂った男が赤ん坊を殺す計画を立てた。
ネズミを使うのだ。それにはまず猫が要る。
そして・・・

「猫つきの家」 新田次郎

山岳小説で有名な新田次郎の小品。
18ページの小説の中に、様々な人間ドラマがおりこまれている。

「猫騒動」 藤枝ちえ

三味線のお師匠さんの周辺で起こった事件。
わずか4ページだが、面白い。

「風邪引き猫事件」 日影丈吉

完全犯罪と思われたが、思わぬ所で犯人がわかってしまう。
その思わぬ落とし穴とは?

(2003.1.20)

鮎川哲也・編『猫のミステリー』

裏表紙

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫のミステリー』

  • 編:鮎川哲也(あゆかわ てつや)
  • 出版社:皮で文庫
  • 発行:1986年
  • NDC: 913.6(日本文学)短編集
  • ISBN:4309405606
  • 312ページ
  • 登場ニャン物: 多数
  • 登場動物:- 

 


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鮎川哲也・編『猫のミステリー』

鮎川哲也・編『猫のミステリー』
8

猫度

8.0 /10

面白さ

8.0 /10

おすすめ度

8.0 /10

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