書評:『猫侍 玉之丞、争奪戦』書き下ろし

『猫侍 玉之丞、争奪戦』小説

 

猫を捨てないと離婚!?

斑尾久太郎と玉之丞は、相変わらず長屋での貧乏暮らし。

免許皆伝の凄腕剣豪なのに、その腕を活かせる仕事につけない。
玉之丞に飯を食わせてやるために、ついでに自分の腹も満たすために、道場破りをやってみたり、狭い庭に大根を植えてみたり。
ひもじさのあまり、得体のしれないキノコを鍋に食ってみたら、とんでもないことに!

しかも、お国からは、姑が遠路はるばる久太郎の長屋までやってきた。
この婆さん、歳はいっているけど、かくしゃくたるもの。江戸につくなりスリをかっ飛ばす武芸老女でもある。

久太郎に会うや、一喝。

「離縁ですよ!」
(ビクッ!)
「猫と家族と、どっちが大切なのですか、あなたは」
(いや・・・猫も家族なんですけど・・・)
とは、言うに言えず。
「・・・・・・・・・」
久太郎が黙り込んでいるうちに、タエの顔な見るみる血の気を帯びていった。ついには茹でダコのように真っ赤になったかと思うと―
「猫など手放しなさい!即刻!」
「――!!」
大噴火したタエを前に、久太郎に為す術はなかった・・・。
page 185

どうする、久太郎?
どうなる、玉之丞?

しかも、
玉之丞を狙う恐ろしい人影も・・・!!

前回同様、期待を裏切らぬ面白さ。
この本を気に入らなきゃ猫好きじゃない、ってほど。
久太郎が玉之丞を「かけがえのない家族」と扱う姿が、なんともほほえましい。
おっかない顔の、無精ひげの素浪人がwww.

* * * * *

うちのすぐ近所に、希少犬種といわれる犬が飼われている。
わざわざお金を出して購入された犬だ。うちのゴンみたいに、ある日突然迷い込んできた雑種犬とは訳が違う。

その犬、子犬時代はよくお散歩させている姿を見かけた。
が、最初の数か月だけだった。
お散歩姿をほぼ見かけなくなって、もう6年くらい経つ。年0回~多かった年でもたった4回。
今年は10月末の時点でまだ2回しか見かけていない、それも見える範囲で引き返してきたから、総距離わずか6-700m?
ちなみにうちのゴンは1日2回計6km、1日でその犬の年間距離の約10倍も歩いている。

その家を見張っているわけではないから、私が知らない間に散歩させている可能性も勿論あるけれど、でも、近所の誰も、お散歩なんて見たことがないという。つなぎっぱなしだという。
うちも半農家だし、ここは農村である。農家が外に出ている時間は長いのである。もし散歩させているのであれば、周辺農家がまったく目にしないなんてあり得ないのである。
しかも。超大型台風の暴風雨の晩でさえ、外の鎖に繋がれたまま(涙)。

動物愛護が喧伝されるようになった今の時代さえ、こんな飼い方をする人たちがいる。悔しいことに、エサはとりあえず与えられているから、現在の法律では虐待で訴えることもできない。
こういう人達には、久太郎の爪のアカでも煎じて飲ませてやりたい!

皆様、猫も犬も、飼うからには家族ですよ、か、ぞ、く!

(2017年6月3日)

※猫侍シリーズはこちら※

『猫侍 玉之丞、争奪戦』小説

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『猫侍 玉之丞、争奪戦』小説

この本の下角には、パラパラ動画があります。

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫侍 玉之丞、争奪戦』

  • 著:新井淳平(あらい じゅんぺい)
  • 出版社:アミューズメントメディア総合学院 AMG出版
  • 発行:2015年8月
  • NDC: 913.6(日本文学)小説
  • ISBN:9784908388019
  • 283ページ
  • 登場ニャン物:玉之丞、ねずみ、チャトラ、ウメ
  • 登場動物: -

 

 

著者について

新井淳平(あらい じゅんぺい)

神奈川県出身。けっこういい歳。けどポンコツ。田園調布学園大学卒業。現在は大阪に移り済、アミューズメントメディア総合学院ノベルス学科に在学。デビュー作は『猫侍 久太郎、江戸に帰る』

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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『猫侍 玉之丞、争奪戦』小説

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9.4

猫度

10/10

動物愛護度

10/10

面白さ

10/10

癒され度

10/10

お勧め度

9/10

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