2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 野坂昭如『吾輩は猫が好き』 強面野坂氏は、実は猫おじさん(笑)。 野坂氏はハスキー犬を飼ってらっしゃる。『ビートたけしのTVタックル』などで拝見した印象では、野性味満点なハスキー犬がいかにも似合いそうな御仁だった。 が、実は大の猫好き […]
2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 乃南アサ『凍える牙』 1996年直木賞受賞作品。 さすが受賞するだけのことはある。文句なしに面白い。テレビドラマにもなった。韓国で映画化もされた。それだけのことはあると思う。 冒頭は衝撃的ではあるけど、全編を流れている主流は心理劇である。 ド […]
2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 西村寿行『旅券のない犬』 遠い故郷を目指して、地球を横断していく犬。 紀州犬とは。 中型の日本犬である。 体高 ♂49-55cm、♀46-52cm。 体重 ♂118-20kg、♀15-17kg。 毛色は白色が人気だが、有色の犬もいる […]
2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon オオカミ 西村寿行『魔の牙』 暴風雨とオオカミの群れに、山小屋に追いつめられ・・・!。 ニホンオオカミが絶滅して久しい(注)。 農耕民族だった日本人には、動物を剥製や骨格標本にして残す風習はなく、短期間に急激に絶滅してしまったこともあり、ニホンオオカ […]
2018年7月6日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 西村寿行『老人と狩りをしない猟犬物語』 山奥の、あまりに厳しすぎる生活。 山奥の一軒家に、老猟師と、幼い孫と、一匹の猟犬(紀州犬)が住んでいた。 老人の一人息子は戦死していた。 その嫁、孫の母親は、巨熊に殺されていた。 残された孫は、老人の宝物だ […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、ルポ(野生ネコ) 戸川幸夫『イリオモテヤマネコ』 戸川幸夫動物文学セレクション5。 1965年、世界中が仰天した。 日本国内で、未知のヤマネコが発見されたからである。 しかもそのヤマネコ、新種のヤマネコというだけでも大変なニュースなのに、なんと‘種’のひと […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 戸川幸夫『オホーツク老人』 戸川幸夫動物文学セレクション4。 戸川幸夫氏の作品はどれも面白い。 中でも表題の『オホーツク老人』はインパクトの強い小説だ。 こういうものを読むと、圧倒されて、しばらく呆然としてしまう。 発表されたのは、今 […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(野生ネコ科) 戸川幸夫『虎は語らず』 戸川幸夫動物文学セレクション2。 戸川幸夫の描く動物は、どれもかっこいい。 厳しすぎる大自然の掟に逆らうことなく、自分の運命を超然と受け止めながら、決して諦めず悲観もせず、知恵を振り絞り力を振り絞って、堂々 […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(野生ネコ科) 戸川幸夫『白色山塊』 上・下 昭和初期、トラvs人間の壮絶な戦いがあった。 朝鮮国境からアムール川(黒竜江)に至る千キロに亙る地域は中国東北部になって居り、その昔は満州と呼ばれていた。日本がこの地域に満州帝国と称する傀儡国家をつくりあげ […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 家畜、ペット 竹山道雄『ビルマの竪琴』 そのビルマ僧は、水島上等兵なのか?。 2007年9月27日、ミャンマー(旧称ビルマ)で日本人ジャーナリスト長井健司氏が射殺されました。 そのニュースを見て、ふと、昔読んだ「ビルマの竪琴」を再読したくなりまし […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 瀧澤美恵子『ネコババのいる町で』 実の母に捨てられたショックで失語症になった幼女は。 アメリカで育った「わたし(=恵里子)」はある日突然、ひとり日本に帰される。 まだ3歳という幼さで、日本語も話せないというのに。 日本では祖母と叔母が「わた […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 辻真先『迷犬ルパンと三毛猫ホームズ』 あの三毛猫ホームズと迷犬ルパンが、合同調査を!? オペラの観客の目の前で、世紀の歌姫が殺された! そこに偶然居合わせたのは、ご存じ片山義太郎刑事。 名探偵・三毛猫ホームズの下僕、いや下働き、いや使い走り、い […]
2018年7月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ チャペック『チャペックの犬と猫のお話』 “ロボット”の名付け親による犬と猫のエッセイ。 チャペック(1890-1938)はチェコの作家。 伝記文学、純文学、SF,児童文学など活躍の幅は広いが、なんといっても ” […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon ◇一般の本 荒木博之『やまとことばの人類学』 副題:『日本語から日本人を考える』。 題名通り、やまとことば=昔からの日本語の、意味やなりたち、その言葉に込められた心などを述べた本である。 第一部「日本人の価値体系とことば」では、「れる」と「られる」、「 […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon ◇一般の本 西江雅之 『わたしは猫になりたかった “裸足の文化人類学者”半生記』 猫は出て来ません。 ネコは出てきません。 この学者先生がやんちゃな子供時代、「高いところから落ちてもスクッと立つ」野良猫の動きに憧れ、飛び降りる練習をしたという記述があるだけです。 この本は、副題の通り、な […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫マンガ 安孫子三和『みかん・絵日記 特別編・・・第1巻』 人間語を話して、立って歩いて踊る猫 『みかん・絵日記』は、1987年~1995年、少女漫画雑誌『LaLa』に掲載。単行本は全14巻。1992年にはテレビアニメにもなった(私は見ていません。すみません)。 そ […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 曾野綾子『飼猫ボタ子の生活と意見』 深い人生論ともいえる名著。 『ボクは猫よ』の続編ともいえる内容だが、別にストーリーがつながっているという程ではなく、どちらを先に読んでもかまわないだろう。 小説家夫婦の裏見成平・阿野文子と、その夫婦と同居し […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 曾野綾子『ボクは猫よ』 猫と風刺と滑稽味と。 「ネコ」という名前の猫と、作家・阿野文子・裏見成平夫婦の物語。阿野文子は勿論、曾野綾子さん(アノ←ソノ)、裏見成平はご主人の三浦朱門さん(ウラミ←ミウラ)だろう。 最初は漱石の「吾輩は […]
2018年7月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫の小説(日本) 瀬垣由維『猫たちの時間』 超金持の家にバイトにはいった大学生は・・・。 孤児で、ドジで、またまた下宿を追い出された無一文の大学生、それが俺、滝志郎。あてもなく道を歩いていたら、果てしなく続く煉瓦塀に行き当たった。何かの公共建築物・・ […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 南里秀子『猫パンチをうけとめて』 日本で初めて「キャットシッター」という仕事を創設された南里さんの本。 キャットシッターとは、ベビーシッター(子守り)の猫版で、飼い主が留守の間、留守宅に通って猫たちのお世話をする仕事のことです。 犬と違い、 […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) スウィーニー『猫とキルトと死体がひとつ』 猫だらけなコージー・ミステリー。 ジリアン・ハートはキルト作家。 猫用クッションやベッドなどを作って生活している。 10か月前に最愛の夫を亡くし、湖畔の家に引っ越してきた。 ジリアンの今の家族は、三匹の猫た […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 猫エッセイ(日本) 中島らも『とらちゃん的日常』 猫にメロメロな男のエッセイ。 中島らもさんは、ある日、木の上にいる子猫を見つけた。近くにいた青年に木に登って保護して貰う。兄弟らしき子猫も見つける。事務所に連れて帰って餌やって明け方の5時まで子猫と遊んだ。 […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 獣医論・獣医さんのエッセイ 須磨一郎『本物の獣医・ニセ物の獣医』 読み物としては面白いけど、お勧めできません。 須磨氏は、1966年、バベシア症発症例を発表し日本獣医師会会長賞を受賞した獣医師で、現在はKOBE愛犬病院院長。 その長い獣医体験に基づき、日本の獣医界の現状を、辛口批判した […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon イヌ 中野孝次『ハラスのいた日々』 犬という存在の大きさ。 この本は文句なしに傑作だと思うのである。猫随筆の代表が内田百閒著『ノラや』とすれば、犬随筆の代表はこの『ハラスのいた日々』をおいて他にないと思うのである。 著者が犬と暮らすことを決め […]
2018年7月1日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(野生ネコ科) 中島敦『山月記』 虎に変身してしまった男の運命。 文庫本にして、わずか9ページの短編だ。 しかし、これほど格調高い動物小説が他にあるだろうか。 いや、これを動物小説と呼ぶべきではないだろう。 虎の姿こそしているが、その実は虎 […]