書評:テルフォード/カーダー『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

 

副題『3000年前から伝わる飼い主操縦法36章』。

この本は、アメリカでベストセラーとなった“The Rules” という本(女性の為の処世術?の本らしい)の、パロディ本だそうだ。しかし残念ながら私は元となった本を読んでいないので、この本の本当の面白さがわからない。純粋な猫本としてみれば、内容はつっこみが足りないと言うか、私としては物足りなかった。

 「クラウン猫」とは、「なぜか、そしていつしか特別に愛されるようになっている幸せな猫たちのこと」である。そのような「クラウン猫」になるための36のルールが書いてある。

しかし、同じように“ニンゲンにとりいるためのテクニックを書いた、猫による猫の為の本” というスタンスなら、ギャリコの「猫語の教科書」のほうがずっと面白い。ギャリコは23匹もの猫達と暮らしていたと言うことだし、心底ネコが好きで「猫語の教科書」を書いたという気がする。

それに対し、この本は、ベストセラー本にあやかって、単純に“人間の女性” を “猫” に置き換えただけの、売らんが為の本ではないかという気がしないでもない。内容的にも「?」というものがあるし。

つまり、ネコにとっての快適さよりも、人間からみて望ましいことを「猫のルール」として書いてあるのだ。 ネコという動物は、そんな気兼ねをしてまでニンゲンに取り入ろうとする動物だとは思えない。その点が、ギャリコに負けている点である。第一、ネコがネコに対して「クラウン猫の愛情は、一生懸命努力して手に入れるものだからこそ、意味があるのよ」なんて言うだろうか?ネコなら、「愛されて当然。努力するなんてまっぴら。」とでも言いそうなものだ。

ネコの事をあまり知らない人には、かなり面白いかもしれないが・・・。
(2002.7.28)

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』
3000年前から伝わる飼い主操縦法36章

  • 著:ブラッドフォード・テルフォード Bradford Telford/マイケル・カーダー Michael Cader
  • 訳:谷村志穂(たにむら しほ)
  • 出版社:河出書房新社
  • 発行:1999年
  • NDC:645.6(家畜論)アメリカ エッセイ
  • ISBN:4309903525
  • 141ページ
  • 原書:”The Rules for Cats:3000-Year-Old Secrets for Controlling Your Owner” c1997
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:-

 

目次(抜粋)

  • 第一章 今、なぜ秘密を解き明かすのか?
  • 第二章 猫族のためのルール
    • ルール1 他の誰とも異なる生き物であること
    • ルール2 とにかく、絶対に、呼ばれても行ってはいけない
    • その他
  • 訳者あとがき

 


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『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』

『猫がクラウン猫になるための秘密のルール』
5.8

猫度

8.5/10

面白さ

4.0/10

猫好きさんへお勧め度

5.0/10

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