2017年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 夏目鴎外『猫と私 老医の介護体験』 男性も若いときから家事に親しむ方がよいという実例!? 著者は、副題通り、年配の医者(人間の)。 で、介護したのは、18歳の猫と老妻。 ある日妻が突然単身赴任してしまう。 著者はあわてる。 家事なんてしたこと […]
2017年12月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 原口緑郎『吾輩のご主人 天才は猫につくられる』 猫が人間の才能開花をたすけたのにゃ! 日本および世界の偉人達と、彼らが愛した猫たちとの関係。 まずは南方熊楠(1867-1941)。破天荒で、めちゃくちゃで、おそるべき大天才。彼の逸話を読む度に、こんな男が日本にもいたん […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柳広司『シートン(探偵)動物記』 シートン動物記にはウラがあった!?。 おなじみの手法から始まる。 探偵が、並はずれた観察眼で、訪問者自身の事を次々と的中させて驚かせるという、古典的導入部である。 探偵役はシートン。あの動物記で有名な、アー […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柳広司『漱石先生の事件簿 猫の巻』 抱腹絶倒、漱石ファンにはたまらない一冊。 『吾輩は猫である』がどれほどの傑作であるか、それは、どれほど多くの続編、パロディ、模倣、換骨奪胎、マンガ化、俗化、論文、解説、タイトルだけの借用等々が書かれているかを見ても、一目 […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 平出隆『猫の客』 木山捷平文学賞受賞。 その猫、チビは、夫婦の飼い猫ではなかった。 夫婦はこの離れに引っ越したとき、子供はつくらないことと、ペットは飼わないことを約束していた。 チビは正式には隣の、男の子のいる家の飼い猫だった。 が、なぜ […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 藤堂志津子『秋の猫』 30代、独身、女。。。 私が持っているのは単行本だが、最近文庫本でも発売された。 文庫の方が持ちやすいし場所もとらないので好きだ。 もう少し買うのを待っていれば良かった・・・ とまあ、そんな話はおいといて。 […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 根本竜生『猫戦争膝栗毛』 日本猫軍、対、日本人間軍? 4月1日のエイプリル・フールに国連で提出された「世界戦争および紛争撤廃条約締結案」。 大多数の国がハッピージョークと勘違いし、うっかり賛成してしまったから、さあ大変。 世界中のど […]
2017年12月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 野村桔梗『その猫に何が起こったか?』 誘拐された猫の身代金として1千万円を払ったのに・・・。 小説を読む重要な動機のひとつにカタルシスというものがあると思う。 しかし、この小説はいくら読んでもカタルシスにはほど遠い。それどころか、どよんと黒くて […]
2017年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 赤瀬川源平『猫の文明』 人間の文明の中に隠れるようにして、密かに、猫の文明が発展している? 日本人の心をもっとも端的に現すもののひとつに、茶道があげられることは、誰でも異存はないだろう。 赤瀬川氏は、子供のころ、家に犬も猫もいなく […]
2017年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 来生えつこ『いつでも猫がそばにいる』 数多くの猫を飼い、産ませ、そして、見送った作家。 作詞家・兼・作家の来生えつこ氏の猫エッセイ。 来生氏の、猫に接する態度にはかなり好感を持った。 非常に自然で、且つ、猫と人とは違うということをちゃんと理解し […]
2017年11月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 東雅夫:編『猫路地』 20人の作家たちによる猫短篇集。 猫が登場する小説を集めたもの。 いずれも数ページ程度の、ごく短い作品です。 猫好きには楽しい、夢のひとときをどうぞ。 『猫火花』 加門七海 実に発想が楽しい。こういう話、好 […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) エラリー・クイーン『七匹の黒猫の冒険』 魔女の世界に紛れ込んだような、ミステリー短篇。 猫嫌いの寝たきりお婆さんが、毎週1匹ずつ黒い子猫を買う。 それも、同じ大きさ、同じ目の色の子猫ばかり。 疑問に思った探偵の推理が始まる・・・ 短編だが本格的推 […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(海外) ミシュレ『猫:猫と歴史家と二度目の妻』 150年以上前、フランスでは猫はどんなふうに飼われていたか。 歴史家ジュール・ミシュレの2度目の妻が残した「膨大な原稿や覚え書きの類を、ガブリエル・モノが整理・編纂して刊行した」本を原本とし、「その第一部の […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 有栖川有栖『ペルシャ猫の謎』 「国名シリーズ」第5弾。 ある男の殺人未遂事件をめぐる謎。 文庫本で47ページの短編ミステリー。 有栖川氏は3ニャンと同居されているそうだ。 こんなストーリーはそういう猫好き作家でないと思いつかないのではな […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 東直己『猫は忘れない』ススキノ探偵シリーズ 映画・TVドラマ『探偵はBARにいる』シリーズの第12作。 「俺」は、「ミーナ」に、猫の世話を頼まれた。 ミーナはスナックの美人ママ。まだ27歳。 ソウル旅行で4日間留守にするから、マンションに通って猫の餌 […]
2017年11月28日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 畠中恵『ねこのばば』 時は江戸時代、妖怪まみれの、若旦那のお坊ちゃま。。 江戸時代を舞台とするミステリーといえば、活力あふれる親分さんが大暴れ、というものが多いが、このシリーズはちょっとかわっている。 主人公の「若だんな」こと一 […]
2017年11月21日 / 最終更新日時 : 2024年1月21日 nekohon 古典・伝承文学 吉田兼好『徒然草』 その昔、「馬・牛・犬を除き、人間は動物を飼うべきではない」と、兼好法師は説いた。 『徒然草』 (つれづれぐさ)は、吉田兼好が元弘1(1331)年ごろ書いた二百四十三段からなる随筆。 多方面な教養を持つ著者が、興に随って書 […]
2017年11月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 揚羽猛『サラリーマン獣医 1000匹の犬と猫を救う』 面白楽しく読んでください。 皆さんは日本全国の動物病院で毎日行われている不妊手術の数と、動物管理事務所で毎日行われている殺処分の数は、どちらが多いかご存じだろうか。 なんと後者のほうが圧倒的に多いんだぜ。つ […]
2017年11月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(海外) ハインライン『夏への扉』 誰に裏切られても、猫だけは裏切らない。 SFの大家、ハインラインの傑作のひとつ。 1970年のアメリカ。 ダンは若い優秀なエンジニアだった。 軍を退職後、仲間と小さな会社を設立した。 最初に作った製品は「ハ […]
2017年11月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫エッセイ(日本) 日本の名随筆3『猫』 阿部昭編。 猫関連のものばかり32編も集めた随筆集。 エッセイ集、というより、書かれてある通り「随筆集」と呼ぶ方が似合うような、少し以前の作品ばかりです。 下に各作品のページ数も示しましたが、いずれもごく短 […]
2017年11月12日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(海外) アラン『迷い猫』 「私はねこになる ― ありきたりの恋愛よりも もっと深い愛があるから・・・」。 キャット・セラピストの女性が主人公の小説。 猫好きにしか書けない表現、猫好きにしか思いつけないストーリー展開、 ・・・作者は間 […]
2017年11月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 詩歌・短歌・川柳 半藤一利『其角俳句と江戸の春』 ねこの子のくんづほぐれつ胡蝶哉。 宝井其角、または、母方の姓をとって、榎本其角は、生粋の江戸っ子。生まれは寛文元年(1661年)。十代半ばから松尾芭蕉に師事し、蕉門十哲の筆頭の俳人とまでいわれた。 が、その […]
2017年11月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 徳大寺有恒『眼が見えない猫のきもち』 元ノラで盲目でエイズキャリアの茶白猫。 なんともほんわりさせられる本です。 「元来、わたしは猫が嫌いであった。」 「それで、もともと猫を飼う気などなかったのだが」、 妻の友人が盲目の猫を拾ったと聞いて、なぜ […]
2017年11月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫エッセイ(日本) 香取章子『猫への詫び状』 愛する猫を失って・・・。 19人の各界有名人の、亡くした愛猫に対する思いを綴った本。 寒川猫持さん(目医者・歌人)、池田理代子さん(漫画家・声楽家)、松本零士さん(漫画家)、山本晋也さん(映画監督・俳優)、 […]
2017年11月3日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫の小説(日本) 南條竹則『猫城』 猫町に迷い込んだ男が出合う不思議。 生まれは裕福な御曹司、が、お決まりの道をたどって、すっからかん。 文字通りの一文無しとなったとき、猫に誘われてある温泉町に着く。 そこは、猫町。 なぜか宿代は猫が工面して […]