2017年10月23日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 仁木悦子『猫は知っていた』 若い兄妹が難事件を解く。 『猫は知っていた』は、1956年、河出書房の長編ミステリ一席入選したが、同社の財政悪化の為に出版中止、良く1957年、一般公募の江戸川乱歩章に回され受賞したという作品。 小説では、 […]
2017年10月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 『猫侍 玉之丞、争奪戦』書き下ろし 猫を捨てないと離婚!? 斑尾久太郎と玉之丞は、相変わらず長屋での貧乏暮らし。 免許皆伝の凄腕剣豪なのに、その腕を活かせる仕事につけない。 玉之丞に飯を食わせてやるために、ついでに自分の腹も満たすために、道場 […]
2017年10月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 『猫侍 久太郎、江戸に帰る』書き下ろし 斑鬼とあだ名される剣豪に、なぜか猫が集まる(笑)。 一度は故郷に帰った斑尾久太郎だが、また江戸にもどってきた。もちろん、玉之丞と一緒に。 相変わらず、無職の浪人だ。相変わらず、金は無い。 以前と同じ「ほおず […]
2017年10月21日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 『劇場版 猫侍』書き下ろし 本でも映像でも、愛猫家に自信をもって勧められる『猫侍シリーズ』。 ふつう、映画やドラマ化された作品と、文章で書かれた本とは、うける印象がかなり違ってくる。 作品によって、また視たり読んだりする人によって、映 […]
2017年10月19日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 『小説版:ネコナデ』 猫が、男のかたくなな心を溶かしていく。 『ネコナデ』劇場版の脚本を私が最初に書いたのが、2007年春。 それから一年。『ネコナデ』は映画はおろか、ドラマシリーズとなり、更にコミックになり、ここに小説化された […]
2017年10月19日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 横溝正史『音羽の猫』 明快解決で胸がすっきり。 最近は妙に嫌なニュースばかりあるような気がしていたところへ、とんでもない作家が現れた。 横溝正史氏のことではない。 1996年に直木賞を受賞した某女流ホラー作家のことである。 この […]
2017年10月18日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫エッセイ(海外) ジョー・クーデア『ねこ的人生のススメ』 よりよく生きるための答えは、すべて猫達が教えてくれる。 気楽に読める猫エッセイではあるけれど、よくあるような「猫ちゃん、かわいいン」だけのエッセイではない。ところどころに人生訓があり、哲学的考察が混ざる。そ […]
2017年10月18日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 鮎川哲也・編『猫のミステリー』 猫が出てくる日本の短編ミステリー集。 いずれも短編。猫が大活躍して、という話は、残念ながらひとつもないのだが、どの話にも一応猫は出てくる。 1986年発行『猫のミステリー傑作選』改題。 「檸檬(レモン)色の猫がのぞいた」 […]
2017年10月16日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) 『ネコ好きに捧げるミステリーベストセレクト12編』 海外発:ミステリー好きにはたまらない。 外国のミステリー短編集。 ●「替え玉」 パトリシア・モイーズ著、深町眞理子訳 自分の欲望を達成するためには殺人まで犯すことはない、ただちょっと妻を精神病院にでも入 […]
2017年10月16日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(海外) 『子猫をお願い』 チョン・ジェウン脚本、前川奈緒著。 『韓国女性が選ぶ最高の韓国映画第一位』に輝いた青春映画の傑作の小説版である。 登場するのは5人の若い女性。 高校時代は仲良しだったが、卒業後、それぞれ別の道を歩みはじめ、 […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『猫は毒殺に関与しない』 「猫探偵正太郎の冒険」シリーズ最新刊♪ 待ってました、正太郎くん♥ しかも、収録されている3作品のうち、最後の作品は文庫書下ろしオリジナルです。 今回の作品群では、正太郎は、殺人犯逮捕に力を貸したりはしませ […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『猫は引っ越しで顔あらう』 探偵正太郎の冒険4 正太郎と天ぷらそばの冒険 正太郎とひとみは、住み慣れた琵琶湖湖畔のマンションから、東京へ引っ越すことになった。ひとみの恋人が東京の大学勤務になったので、それを追いかけた形だ。なのに、なぜか恋人とは同居 […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2017年10月15日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『猫はこたつで丸くなる』 猫探偵正太郎の冒険3 これも短編集。 今までで一番良かったかも。 全体的にすごく自然なのだ。プロの作家さんに対しこんな言葉は失礼かもしれないが、肩の力が抜けて、正太郎達がより自然体になり、ストーリーにも無理 […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『猫は聖夜に推理する』 猫探偵正太郎の冒険2 これも短編集。 「冒険1」よりも、正太郎が可愛く描いてあるような気がする。 と思ったら、イラストレーターの前田マリ氏も 「前回の表紙の正太郎はシブーく描いた。・・・(省略)・・・今回は […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『猫は密室でジャンプする』 猫探偵正太郎の冒険1 シリーズ3作目、今までの中で一番面白かった。 短編集だが、猫の視点から見た話と、人間の視点から見た話との両方があって、それぞれ作風が全然違う。 ストーリーも、より本格的なミステリーにな […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『消える密室の殺人』 猫探偵正太郎上京。 殺人はどーでもいいけど(?)、殺猫はゆるせにゃい! しかも、正太郎と友達になったばかりのアビシニアンが殺されたとあれば。 事件がおこったのは、題名通りの密室内。 正太郎をはじめ、多数のニ […]
2017年10月15日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 柴田よしき『ゆきの山荘の惨劇』 猫探偵正太郎登場。 ミステリーに好まれる設定に、密室というものがある。 文字通り、ある部屋が密室という場合は勿論、孤島だったり、走っている電車の中だったり、・・・ また、この話のように、雪に閉じこめられた山 […]
2017年10月13日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 一条理希『ねこだらけ物語』 コミカルな中にも悲しさ。 15年前、「災厄」が起きた。 その「災厄」で地上の生き物の多くが死に、さらに、60億いた人間のほとんどが死んだ。生き残ったのはわずか2,3億。 幸い、海の中は無事だった。 地上の作物が採れなくな […]
2017年10月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫の小説(海外) 短編集『魔法の猫』 ミステリアスな猫の短編集。 『跳躍者の時空』 フリッツ・ライバー 子猫ガミッチの天下だった家に、赤ちゃんが生まれた。実はガミッチは、自分はやがて成長したら人間になると固く信じている子猫だった・・・。 […]
2017年10月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫エッセイ(日本) 群ようこ『トラちゃん』 猫・その他の動物たちとの交流を、ユーモラスに語る。 群さんが、猫好き作家として超有名になった最初は、きっとこの本だろうと思う。 内容は、例の軽やかでユーモアに満ちた文章で、「金魚のよしこちゃん」「手のり文鳥 […]
2017年10月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ピリンチ『猫たちの森』 またもやおこった連続殺猫事件。 『猫たちの聖夜』続編。 天才猫フランシスの住居に、突然とんでもないヤツが現れた。冴えない中年男グスタフがなんと“恋人”を連れ込んだのである! あまりの環境激変に仰天したフラン […]
2017年10月9日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) ピリンチ『猫たちの聖夜』 連続殺猫事件の謎を、猫達が解く! アキフ・ピリンチはトルコ生まれ。ドイツに住みドイツ語で小説を書いている。 この「猫たちの聖夜」は1989年にドイツ・ミステリ大賞を受賞した作品で、アニメーション化もされたそ […]
2017年10月8日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫マンガ 小林ノリ子著、小林まこと絵『マイケルのヒ♡ミ♡ツ』 『ホワッツ・マイケル?』の裏話やモデルとなった猫たちのこと。 この本を手に取って、とりあえず開いてみた私の目に飛び込んできたのは 「あ、志乃ちゃんだ♪」 カバーの、折り込んだところに掲載されている小林夫妻の […]
2017年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫エッセイ(日本) 日高敏隆『ネコたちをめぐる世界』 飼われたネコは、人についてはじめて家につく。 2009年11月、『動物行動学の第一人者で京都大名誉教授の日高敏隆(ひだか・としたか)氏が、14日、肺がんのため死去』というニュースが流れた。全く面識はなかったにもかかわらず […]
2017年10月7日 / 最終更新日時 : 2022年9月28日 nekohon 猫の小説(日本) 芥川龍之介『お富の貞操』 お富の選択は? ごく短い短編だ。 しかし、猫がきちりと描かれている。 龍之介の文章はうますぎて、ストーリーが勝手に流れていってしまうような感があるが、それが有る所でカタンと止まる。 ハッと息を飲んでしまうの […]