メカルーツ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』⑥

猫に触れると猫に変身してしまうウイルス。
猫の数は増える一方。仲間の人間は減る一方。この闘い、どうなる?
ストーリー
クナギ、カオルンはじめ、人間達が立てこもる要塞、ヴェンデルシュタイン。率いるはカリスマ性抜群の高齢女性、グランマ。
そのヴェンデルシタインにも、猫たちの大群が迫っていた。ライオン・ゾウ他、大型獣たちを引き連れ、すべてを支配しながら。
しかし、なんせ猫は可愛すぎる。

モフモフと迫ってくる猫たちに、人間は簡単に負けてしまう。傷つけるなんてできっこないし、逃げようにも相手は多過ぎ・可愛すぎ。せいぜい水を撒くくらいでは、猫の大群にはとても太刀打ちできず。仲間はつぎつぎと猫に変身していく。
眼前に迫る敗北、否、「猫」に、グランマは最後の手に打って出る・・・!!

感想
せまりくる猫たちに、どう対抗するのか?対抗できるのか?
と、思っていたら、・・・
にゃんとまあ、そうきたか!これは意外でした。
こういう人物こそ、本来の指導者の姿ですよね。最近は、国のトップといわれるような指導者たちの中にも、保身+私欲ばかりが目立つ人物が多すぎて。その点、さすがグランマ、あっぱれでした。
とはいえ、やっぱり気になります。こんなに猫ばかり増えて、この先、世界はどうなっちゃうのでしょうか?ニャンデミックは収束するのでしょうか?人が猫に変身するのはウイルスのせいという設定ですけれど、ワクチンでも開発されるのでしょうか?猫に変身したら死ぬまで人には戻らないのでしょうか?
すっごい続きが気になるのに。
第6巻は、本編は最初の3話のみ。ページ数にして残り1/3以上が、Another caseやSide story、つまり、番外編や派生作品という構成でした。私としては、番外編より、本編の続きを早く見たかったから、ちょっとガッカリ。また派生作品『ネコゲーム【PLAY1】』に出てくる半猫半人なキャラの容貌が、私にはどれも気持ち悪く見えたのもちょっとマイナスでした。ああいう路線の絵は男性誌にはよくあるものではあります。でもこの作品は、猫とは絶対的に可愛いものであるという大前提のもとに展開している話。である以上、猫キャラは、たとえ半分人間であっても、文句なしに可愛く描いてほしかったと思います。


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