桜井海『おじさまと猫』第17巻

いつだって、ふくまるは、いっしょうけんめいなのニャ!
ペットショップの売れ残り猫だったふうまると、ピアニストのパパさん(おじさま=神田冬樹)と、ふたりを取り巻く猫たち・人間たちの、心温まる漫画。

ストーリー・あらすじ
「博識の金色犬」こと茶子が、生き別れになった我が子を探していると知ったふくまる。なつかしいお兄ちゃんと再会できたのも茶子のお陰。今度はふくまるが茶子を助ける番にゃ!きっと探し出してみせると固く心に誓う。
そんなある日、おじさまは、娘の空子と息子の星鳴をつれて、ペット可の旅館に家族旅行にでかけた(空子にムリヤリ連れ出された)。そこは山の中のボロボロな宿。周辺には虫がたくさん、そして、宿には「犬」と名乗るペットや、ペット以外の居候たちも。
ふくまるは、茶子の子供は野犬の群れに交ざっているかも知れないと考え、山の動物達に協力をお願いする。

感想
なんて楽しい巻なのでしょうか!だってぇ~♡
出てくるのは、タヌキ、キツネ、イタチ、ハクビシン、コウモリたち、各種多彩な虫たち、それからもちろん猫と犬、さらにウワサでは熊もいるらしい。って全部、うちの中やまわりに生息している子達ばかりじゃないですか。
タヌキもキツネもイタチもハクビシンも、猫のふくまるとすぐに仲良くなってしまうのもかわいいです。・・・って、TNRした外猫たちとタヌキやキツネなど野生動物たちも、最初こそ警戒しあうものの、すぐになれ合って並んでご飯を食べていたりしますから同じですね。(それに引き換え人間ときたら・・・あほトラ、馬鹿プー、痴れネタ・・・ため息。)

さて、山にいるという「孤高の野犬」は本当に茶子の子供なのでしょうか?もし茶子の子だとしても、山にいる犬をどうすれば都市部に住む茶子に会わせることができるのでしょうか?猫のふくまるにそんな難題が果たして可能なのでしょうか?
今回もふくまるは頑張ります。大好きなパパ様のために。大好きなパパ様をひたすら信じ込んで。
ところで「孤高の野犬」。たちまち思い出したのが、椋鳩十『孤島の野犬』。あれも名作でした。あら、まだ書評を書いていませんでしたね。いつか書きたいです、椋鳩十の動物文学のレビューを、うちにある本だけでも全部。
というわけで(?)、今回も暖かく幸せな巻でした。(タヌキがかわいすぎです。)


※著作権法に配慮し、本の中見の画像にあえてボカシをいれる場合があります。ご了承ください。

目次(抜粋)
- 128話 ドキドキの家族旅行にゃ
- 129話 アニマルパークにゃ
- 130話 アニマルパニックにゃ
- 131話 アニマルダッシュにゃ
- 132話 わんにゃん行進曲
- 133話 にゃんとわんだふる
- じゃんじゃん出るよ
『おじさまと猫』第17巻
- 著:桜井海(さくらい うみ)
- 出版社:株式会社スクウェア・エニックス
- 発行:2026年
- NDC:726(マンガ、絵本)漫画
- ISBN:9784301005803
- 163ページ
- カラー口絵
- 初出:月刊少年ガンガン2025年12月号~2026年5月号、描き下ろし
- 登場ニャン物:ふくまろ
- 登場動物:タヌキ、キツネ、犬


