2022年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月28日 nekohon クマ 西村武重『ヒグマとの戦い』 副題:ある老狩人の手記。 明治・大正・昭和と生き抜いた、老練な狩人の手記。すべて自身の体験に基づく実話なだけに、作り物にはない迫力と、なるほどと頷かせる説得力にあふれている。そしてそれ以上に、すごい時代だったんだなあ、と […]
2022年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月9日 nekohon クマ 遠藤ケイ『熊を殺すと雨が降る』 副題:失われゆく山の民族。 今の世では、ほぼ失われてしまった「山の仕事」の数々。それを、微に入り細を穿ち、これでもかと詳細に説明しつくした本。よくもまあこれだけ調べ上げたと思う。読んで興味深いだけでなく、後世に残すべき貴 […]
2020年9月2日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 野生動物(日本) 井伏鱒二『山椒魚』 不朽の名作『山椒魚』。 新潮文庫の『山椒魚』には、井伏鱒二の短編が12編収められています。以下、動物関連のものをピックアップ。 『山椒魚』 山椒魚は悲しんだ。 彼は彼の棲家(すみか)である岩屋から外に出てみ […]
2020年1月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 帆『クマとたぬき』 ピクシブエッセイにて大好評配信中のマンガ。 深い山に住む、クマとたぬきが、なぜか仲良しになりました。 ふたりはいつも一緒。 ふたりで寄り添えば、冬でも暖かい。 シカの角を拾って遊んだり、毛づくろいしあったり […]
2019年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 森見登美彦『有頂天家族』 京都市内には、今でも狸が大勢! それも、動物園で見るような、平凡なタヌキじゃない。変化自由、人語も操り、人に交じって仕事も遊びもする。なんせ京の都は実は 平家物語において、ミヤコ狭しと暴れ廻る武士や貴族や僧 […]
2019年6月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 畠佐代子『すぐそこに、カヤネズミ』 体重わずか8g、草の上にバッタのように乗っちゃうネズミ。 カヤネズミは、体の大きさは人間の親指くらい、体重は500円玉と同じくらいという、とても小さな動物です。あまりに軽いので、バッタのようにちょこんと草の […]
2019年2月15日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 小林朋道『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』 鳥取環境大学の森の人間動物行動学。 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』の続編。 なんて、楽しそうな大学なんでしょうか。 なんて、理想的な環境なんでしょうか。 なんて、すてきな先生なんでしょうか。 […]
2018年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 井上雅央、他『山と田畑をシカから守る』 副題:『おもしろ生態とかしこい防ぎ方』。 私は畑を耕作している。 そこには頻繁にシカがやってくる。明るい時間に姿を見ることはあまりないけれど、柔らかい土に残された足跡や糞でシカが来たとわかる。裏山を歩いていて、シカを見か […]
2018年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 落合啓二『カモシカの生活誌』 副題:『一八歳の夏、僕は初めてアオシシに出会った』。 私が住んでいるのは、山村といっても低山の里山で、山々の標高は低い。 ここに引っ越した当時は、まさかニホンカモシカが生息しているとは思わなかった。カモシカ […]
2018年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 中村禎里『狸とその世界』 日本人と狸の深~い関係。 題名が「タヌキ」ではなく「狸」と漢字であることからも推察できる通り、この本は、生物的・生態学的なタヌキではなく、あくまで人間との関わりの中においての狸を語った本である。日本人にとっ […]
2018年9月21日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 佐々木洋『都市動物たちの事件簿』 都会にはけっこう多くの野生動物たちが生息している。 昔の話だが、一時期社宅に住んでいた事がある。 30歳くらいの同僚男性が、何かの拍子に、 「生まれてからまだ一度もコウモリが飛んでいるのを見たことがない」 と仰った。 「 […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 松井孝爾『日本の両生類・爬虫類』 猫ちゃんって、小動物を捕まえてくる動物だから・・・、 こういう本が一冊あると、いざというときに良いかも。 完全室内飼いにしていても、ヤモリちゃん等は、本当にわずかなスキマから室内に侵入します、そして猫はそん […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 『野生動物発見!ガイド』 副題:『週末の里山歩きで楽しむアニマルウオッチング』。 楽しい挿絵、わかりやすく親しみやすい文章、しかし内容は体験に基づいた深いものです。 一見、簡単そうに書いてありますけれど、実は相当な観察眼と、豊富な経 […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 獣医論・獣医さんのエッセイ 竹田津実『写真記 野生動物診療所』 副題:『森の獣医さんの動物日記』。 子供向けの本といえば、そうなのですが。 文章より写真の方が多く、すべての漢字に振り仮名が振ってあり、やさしく気取らない文章で、あっという間に読み終わってしまう一冊なのです […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 湊秋作『ヤマネって知ってる?』 副題:『ヤマネおもしろ観察記』。 ヤマネという動物をご存じですか? 日本特有の小さな齧歯類で、国の天然記念物に指定されています。 日本列島に太古の昔から生息していました。50万年も前の化石が見つかっているの […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 西村豊写真集『ヤマネ』 【ヤマネ ~森に遊ぶ~】。 天然記念物ヤマネの写真集。 言葉では表現できません。 その、かわいらしいことといったら! 雪の中でまん丸になって冬眠するヤマネ。 2頭身のヤマネ赤ちゃん。 くりっくりの大きなお目 […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 野生動物(日本) 野紫木洋『オコジョの不思議』 ちっちゃな肉食獣、短いアンヨで山を駆ける!。 オコジョ。食肉目イタチ科。 日本には2亜種が生息している。 ホンドオコジョ、学名 Mustela erminea nippon と、エゾオコジョ、学名 Mustela erm […]
2018年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 野生動物(日本) 井上雅央『山の畑をサルから守る』 シリーズ:『おもしろ生態とかしこい防ぎ方』。 サルの、一番の印象は、手先がおそろしく器用な三次元動物だということ。 その次は、なんというか、もう、ずる賢いを通り越して、ふてぶてしいこと。 畑にサルがいたとす […]
2018年9月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 野生動物(日本) 江口裕輔『イノシシから田畑を守る』 副題:『おもしろ生態とかしこい防ぎ方』。 里山に囲まれた集落に引っ越して約10年。 自然が豊かで、動物層も豊かで、そして動物達による田畑被害もそりゃもう豊か、しかも、年々ひどくなる!? 当然です。年々、集落 […]
2018年8月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 野生動物(日本) 『カエル・サンショウウオ・イモリの オタマジャクシハンドブック』 両生類の子供たちに焦点を当てた図鑑。 世界にはおよそ5400種のカエルと560種のサンショウウオ・イモリが知られていて、そのうち、日本にはそれぞれ、38種5亜種と、23種がいるそうです。 本書ではそのうち、 […]
2018年8月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 野生動物(日本) 現代日本生物誌3『フクロウとタヌキ』 なぜフクロウとタヌキなのか? 「現代日本生物誌」シリーズでは、『一見結びつきがなさそうな』二つの生き物を取り上げて各巻のタイトルとしている。 その理由は、 『対比することによって、一つの生き物を取り上げただ […]
2018年8月26日 / 最終更新日時 : 2022年10月6日 nekohon 家畜、ペット 川道武男『ウサギがはねてきた道』 ウサギちゃんは、耳が長いだけではない! ウサギは、とても身近な動物です。 学校で飼育されている動物といえば、まず思い浮かべるのがウサギです。飼育係に立候補してお世話した経験がある方も多いでしょう。 公園や「 […]
2018年8月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 野生動物(日本) 日本自然保護協会『野外における危険な生物』 副題:『フィールドガイドシリーズ2』。 1990年代、バブル経済が崩壊すると、それにとってかわるようにアウトドアブームがはじまった。 男も女も4輪駆動車に乗って山や海に続々とくりだした。 ところがほとんどの […]
2018年8月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 野生動物(日本) 畠佐代子『カヤネズミの本』 副題:『カヤネズミ博士のフィールドワーク報告』。 うちの畑のすぐ横に、カヤネズミの生息地がある。 時には畑の中に伸びてきたススキに巣がかけてあることもある。 だから草刈をするときは気を付けなければならない。 […]
2018年8月4日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 野生動物(日本) 室山泰之『里のサルとつきあうには』 副題:『野生動物の被害管理】。 「生態学ライブラリー21」。 著者は、京都大学霊長類研究所に所属している京都大学博士。 この本を読んだ感想も、いかにも京大の学者だなあ、というのが、第一感想だった。 サルの生 […]