2024年5月29日 / 最終更新日時 : 2024年5月29日 nekohon ◇一般の本 長谷川政美『ウンチ学博士のうんちく』 今、スカトロジー(糞尿の科学)が市民権を得ようとしている 摂取したら出す、これぞ生命活動の基本。しかしこの世の中、摂取=飲食についての本はあふれているのに、出す=ウンチやオシッコについての本はあまり見ません。いえ、ヒト以 […]
2023年1月14日 / 最終更新日時 : 2023年1月14日 nekohon 野生動物(世界) ベリンダ・レシオ『数をかぞえるクマ サーフィンするヤギ』 副題:「動物の知性と感情をめぐる驚くべき物語」。 動物達のはかり知れぬ能力。その愛情の深さは人類より深く、その知力はしばしば人類にも勝る。なのに、なぜ、人間は動物達をこれほどまでに貶め続けてきたのか?なぜ、動物達の能力に […]
2022年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月9日 nekohon 生物学、遺伝学など ポール・ナース『WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?)』生命とは何か 竹内薫訳。生命とは?ノーベル賞生物学者が人類の謎に答える。 海外で大評判な本と聞いて、和訳が出たと知って、さっそく読んでみました。なるほどね、これならベストセラーも納得。 さらに嬉しいのが、日本語版の訳者が竹内氏だという […]
2020年3月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 生物学、遺伝学など マッソン、マッカーシー『ゾウがすすり泣くとき』 副題:『動物たちの豊かな感情世界』。 この本を読んでいるうちに、私は西洋文化って救いがたいバカ集団なんじゃないかと思いたくなった・・・なんて書いたら、差別発言だ、ヘイトスピーチだと怒られそうだ。 でも。 この本で繰り返し […]
2020年3月1日 / 最終更新日時 : 2023年6月12日 nekohon 家畜、ペット テンプル・グランディン『動物感覚』 副題:「アニマル・マインドを読み解く」。キャサリン・ジョンソン共著、中尾ゆかり訳。 著者のテンプル・グランディンは自閉症である。知能指数は高いし、今や社会的にも成功した人物ではあるけれども、自閉症で苦労して […]
2018年9月18日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 生物学、遺伝学など リドレー『やわらかな遺伝子』 生まれか、育ちか。 ダーウィン、ゴールトン、ジェームズ、ド・フリース、パブロフ、ワトソン、クレペリン、フロイト、デュルケーム、ボアズ、ピアジェ、ローレンツ。 これらの名前を見て、半分以上ご存じなら、この本を […]
2018年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 生物学、遺伝学など 池谷裕二『進化しすぎた脳』 副題:『中高生と語る「大脳生理学」の最前線』。 この本を猫本リストに入れるつもりは全然無かったのですが、中にちょっと面白いかも知れない図がありますので、紹介することにします。 その図とは、ネコのホムンクルス […]
2018年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 生物学、遺伝学など 福岡伸一『生物と無生物のあいだ』 生物とは、生命とは、そもそも、何なのか?。 著者は「プロローグ」でまず問いかける。 そもそも、生命とは何か、皆さんは定義できますか? さて、あなたなら何と答えますか? 著者は分子生物学者である。 生命を、分子さらに原子の […]
2018年6月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 猫を知る(日本) 野村潤一郎『サルが食いかけでエサを捨てる理由』 カリスマ獣医師が、「生きる」ということの本質に迫る!。 あの野村獣医師が野生ザルの研究書? と、驚いたが、そうではなかった。 いかにも野村氏らしいというか、毎日、伴侶動物・愛玩動物やその飼い主達と接している […]
2018年6月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 生物学、遺伝学など 本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』 副題:「サイズの生物学」。 有名な本だから、お読みになった方も多いかと思う。 時間が絶対的な物ではなく、相対的なものだと言うことは、アインシュタインだの相対性理論だのと論じるまでもなく、我々が日々実感してい […]
2018年3月16日 / 最終更新日時 : 2022年10月4日 nekohon 生物学、遺伝学など 藤田紘一郎『寄生虫博士のおさらい生物学』 生き物とはなにか、生物学をあらためて考える。 藤田先生の本は、その内容の濃さと裏腹に、気軽にすらっと読めるものが多いのだが、この本はちょっと例外かもしれない。 題名通り、生物学の本なのだが、普通に本というよ […]
2018年2月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫を知る(海外) ハベル『猫が小さくなった理由(わけ)』 飼い猫の脳は野生時代のままではない! 遺伝子工学は今や最流行の学問であり花形産業である。 が、遺伝子というものの存在すら知らなかった昔から、人間は身の回りの生物たちを遺伝子操作し続けてきた。 著者は、トウモ […]
2018年2月23日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫を知る(海外) グールド『三毛猫の遺伝学』 なぜ、三毛猫の雄は少ないのか、遺伝学の素人が調べまくる! 私にとってこの本は非常に面白かった。久しぶりのヒットといってもよいくらいに。 内容は、題名通り、三毛猫という毛色を遺伝学的に解明しようとしたもの。 […]
2018年1月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月2日 nekohon 猫を知る(日本) 野澤謙『ネコの毛並み』 副題『毛色多型と分布』。 ネコには様々な毛色がある。うちにいる猫たちだけをとっても、茶トラ+白、シルバータービー+白、三毛、黒白と多彩だ。 それらの毛色はすべて遺伝子で決まる。 もう少し正確に言えば、10種 […]
2017年11月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫を知る(日本) 佐々木裕之『エピジェネティクス入門』 副題:三毛猫の模様はどう決まるのか。 もし、猫の模様の解説書だと思われた方がおられたら、ご期待に沿えないでしょう。悪しからず。 (p.iv) と、「はじめに」に断り書きされている通り、これは猫の模様の解説書 […]
2017年11月5日 / 最終更新日時 : 2022年10月1日 nekohon 猫を知る(日本) 仁川純一『ネコと遺伝学』 三毛の雄はどうして希少か。 この本の前半部分は、正直、あまり面白いとは言えないだろう。遺伝学の知識のある人にとっては単なる復習だろうし、知識のない人にとっては、かなり難しいのではないだろうか。 著者は「でき […]
2017年9月29日 / 最終更新日時 : 2022年9月27日 nekohon 生物学、遺伝学など ロバート・ライト『モラル・アニマル』上・下 すべて、遺伝子の策略。 西欧のキリスト教白人社会を襲った最大の事件は、「地動説」と「進化論」だそうな。地動説の方は、1992年(!)にやっとローマ教皇庁(=カトリック)も認めたけれど、進化論の方は、今でも認 […]