2023年4月9日 / 最終更新日時 : 2023年4月9日 nekohon 小説(猫番外編) 西村京太郎『内房総線の猫たち』 副題:異説里見八犬伝 曲亭馬琴の超大作『南総里見八犬伝』は、名字に「犬」がつく八剣士(犬士)が大活躍する物語。しかし、里見家に本当にいた家臣たちにについていた字は「犬」ではなく・・・!? あらすじ 猫田京介(狂介)は孤児 […]
2022年1月9日 / 最終更新日時 : 2022年1月9日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 出久根達郎『まかふしぎ・猫の犬』 古書店主で作家。気楽に読めるエッセイ集。 出久根氏の本なので躊躇なく買いました。この方のものは、私にとってとても馴染みやすい文章で、懐かしいほど?なぜだろう?文章のリズム、言葉の選び方、ユーモアの利かせ方←これ、とても大 […]
2021年11月9日 / 最終更新日時 : 2021年11月9日 nekohon 小説(猫番外編) 大石直紀『ビストロ青猫謎解きレシピ:魔界編』 古都・京都には”魔界”スポットが数多くあるが、・・・。 辻村凪子の夫が突然行方不明になって3年。夫は新聞記者だった。凪子は静岡の実家にも戻らず、京都御所近くのビストロ『青猫』で働きながら、夫を待ち […]
2020年10月6日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 小説(猫番外編) 奥泉光『ビビビ・ビ・バップ』 2029年、人類を襲った大感染(パンデミック)。 かつて世界中が恐怖の坩堝に落とされたことがある。「29virus」による大感染(パンデミック)。 そのウイルスの感染力は絶大だった。出所も対処法もわからなか […]
2020年7月4日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 小説(猫番外編) シートン『二人の小さな野蛮人』 動物記で有名なシートンの自伝的小説。 12歳のヤンは家族の中でいつも孤立していた。 ヤンにはきょうだいがたくさんいたが、仲が良いとはいえなかった。2つ年上の兄は、筋力と狡猾な立ち回りでヤンを支配した。1歳半 […]
2019年10月2日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 群ようこ『本棚から猫じゃらし』 本好き+猫好きな人気作家のブックレビュー集。 レビューされているのは、以下の各作品。 1冊目 子どもなんかいらない 網野菊「冷たい心」「ひとり暮らし」 2冊目 大坂が好きだから 織田作之助「六白金星」 3冊 […]
2019年2月10日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon 小説(猫番外編) トリイ・ヘイデン『機械じかけの猫』上・下 少年の「猫」は何を知っていたのか?。 精神科医ジェームズのオフィスに、9歳の男の子が連れられてきた。名前はコナー。自閉症だという。 その男の子はあまりに青白い顔をしていたので、幽霊かと思うほどだった。(中略 […]
2018年9月11日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 大岡信『岡倉天心』 岡倉天心が、愛猫に送った手紙。 恥ずかしながら、私は岡倉天心についてはその名前しか知りませんでした。どの時代に、何をした人かさえ、ろくに知りませんでした。 その私が今回岡倉天心の「茶の本」と大岡信の「岡倉天 […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon その他(猫番外編) 画集『歌川国芳』 日本が世界に誇る芸術。 歌川国芳といえば、猫好きとしてあまりに有名。 その国芳の代表作32枚を集めたもの。 といっても、猫の画は、残念ながら1枚だけ。 他は、武士や美人画、風景、妖怪に、だまし絵みたいなものなど。 見開き […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 西丸震哉『山小屋造った・・・ネコも来た!』 山家を造って、UFOとの交信を試みたり、男の夢を実現してみたら? 西丸さんはとてもユニークなお方だ。登山家で探検家、画家で作家で作曲家。さらに食文化に深い関心を持ち、独特だがそれなりに説得力のある理論を展開している。 西 […]
2018年9月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 東野圭吾『夢はトリノをかけめぐる』 茶トラ猫、オリンピック出場を要請される!?。 トリノオリンピックを覚えているだろうか。 2006年2月にイタリアで開かれた、第20回冬期オリンピックである。 トリノ、という名前をすでに忘れてしまった人でも、 […]
2018年9月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月7日 nekohon その他(猫番外編) 玄侑宗久『禅的生活』 仏教についての入門書に最適。 猫サイトに『禅的生活』の書評とはこれいかに。 もちろん、書くつもりで買った本ではないのだが、読んでみたならば・・・ 著者の愛猫タマと愛犬ナムの名前が頻繁に出てくる。こう繰り返さ […]
2018年8月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon その他(猫番外編) 山岸凉子『赤い髪の少年』 「黒のヘレネー 山岸凉子全集31」収録。ジュール・ルナール原作「にんじん」 ルナールの古典的傑作『にんじん』を原作とする短編まんが。 『にんじん』の中でも特に印象的な2章節が取り上げられている。 にんじんが […]
2018年8月13日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) ルナール『にんじん』 児童虐待が問題化している今、再読したい本。 このあまりに有名な小説を、はじめて手に取ったのは、たしか小学校中学年の時だったと思う。 たちまち背筋が震え、あわてて投げ出した。 なんて恐ろしい小説だろう! 最初の、ほんの数ペ […]
2018年8月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 泉鏡花『日本橋』 紅燈の巷の、女たちの愛・・・。 一昔前の東京は日本橋界隈、芸者達がまだ数多くいたころ、そこにひっそり花開く女達の、恵まれぬまでもりんとした暮らしぶり、己の信じる愛を貫き通す、悲しいほどに強く清い精神の有り様 […]
2018年8月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』 鏡の向こう側には、不思議な世界が広がっていた。 『不思議の国のアリス』の続編。 『不思議の国の・・・』と同様、実に不思議な出来事が、アリスの回りに次々と起こる。 それどころじゃない。 読んでいる私の回りにま […]
2018年8月9日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) ルイス・キャロル『不思議の国のアリス』 アリスといえば、ニヤニヤ笑いのチェチャ猫。 全世界で、聖書の次に読まれた本と言われるほど、有名な本。 あまりに有名すぎて、私如きにこの本の書評なんておこがましくて出来ない。 なので、猫サイトとして、あくまで […]
2018年8月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 夏目伸六『猫の墓』 副題:『父・漱石の思い出』。 夏目漱石の次男が書いたエッセイ集。 最初の章は、当然ながら、『吾輩は猫である』に関連のある猫達の話からはじまる。 漱石といえばいつの時代も、まず『猫』からが定石。 さて、有名な […]
2018年8月7日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 半藤末利子『夏目家の福猫』 『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』から抜粋・収録。 この本のなりたちについては、『あとがき』で説明されている。 私は過去に『夏目家の糠みそ』『漱石夫人は占い好き』という二冊の単行本を出している。 (中 […]
2018年7月30日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 村上春樹『羊をめぐる冒険 上・下』 背中に星型の模様がある羊? タイトルは『羊をめぐる冒険』だし、本文中にも「羊」は頻繁に出てくるが、ではこれはヒツジの本かといえば、どこをどう読んでも「ヒツジの本」ではない。 また、猫も出てくる。しかしあまり […]
2018年7月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 群ようこ『パンチパーマの猫』 『先人達の知恵袋』清流出版刊改題。 群さんの本は面白い。 「パンチパーマの猫」を夢中で読み終えて、さて、私の「未読本の棚」にはもう一冊群さんの本があったはずだ、あれを続けて読もうと、未読の棚を探したのだが、 […]
2018年7月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 群ようこ『音の細道』 猫好きで有名な群ようこさんのエッセイ集。 とはいえ、猫を主題にしたエッセイは2編のみ。 他は日常の些細な出来事を群さんならではのユーモアあふれる観察眼で書かれたもの。 猫エッセイその1は『老ネコの遠吠え』。 […]
2018年7月27日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 向田和子『向田邦子の遺言』 飛行機事故で亡くなられた作家が残したもの。 1981年、ボーイング737機が、台湾は台北山中に墜落した。乗員乗客110名の尊い命が失われた大事故だった。 その中に、シルクロード写真の志和池昭一郎氏と、それか […]
2018年7月19日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon エッセイ、レポート(猫番外編) 保坂和志『アウトブリード』 猫は出て来ません。 猫を良く登場させる作家だから、というか、彼の小説にはほぼ必ず猫が出てくるような作家だから、エッセイ集にもやはり猫のことが書かれているかと期待して買ったのだが、結果からいえば大はずれだった […]
2018年6月29日 / 最終更新日時 : 2022年10月5日 nekohon 小説(猫番外編) 佐藤春夫『田園の憂鬱』 大正8年初出の名作。 ひとりの詩人で文士が、1疋の猫と、2疋の犬と、元女優の妻を連れて、ある田舎家に引っ越した。 男はあまりに鋭敏な神経の持ち主であった。 鋭敏すぎて都会の喧騒には耐えられなかった。 都会に […]