2021年1月3日 / 最終更新日時 : 2021年1月3日 nekohon 猫の小説(日本) 有川浩『旅猫リポート』 画:村上勉。 その銀色のワゴンのボンネットが、ぼくのお気に入りの寝場所だった。なぜならそのワゴンの持ち主は、ぼくを「シッシッ」と追い払わないばかりか、一握りのカリカリさえ毎晩置いてくれるようになったからだ。 […]
2020年12月21日 / 最終更新日時 : 2021年1月16日 nekohon 古典・伝承文学 懐弉『正法眼蔵随聞記』 曹洞宗の開祖・道元禅師の垂示を、高弟の懐弉(えじょう)が忠実に記録したもの。 道元には『正法眼蔵』という大著作があります。全95巻。私が持っている岩波文庫版では、原文のみで口語訳無しという編集でありながら、 […]
2020年10月11日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーのめぐりあい』 通い猫アルフィーシリーズ第6弾。新しい家族は、なんと、子犬!? 大切なガールフレンド・タイガーを亡くしたアルフィーは、なんとか立ち直りつつあった。エドガー・ロードはここのところ平和で、アルフィーの家族たちに […]
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーの約束』 通い猫アルフィーシリーズ第5弾。隣に越してきた人の飼い猫は、ハナちゃん、三毛猫、日本出身! 長く空き家だった隣に、新しい家族が引っ越してきた。さっそく偵察に出かけるアルフィー。猫好きな家族ならいいな、新しい […]
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーと海辺の町』 通い猫アルフィーシリーズ第4弾。 クレアは思いがけず、海辺の家を相続してしまった。子供のころの思い出にあふれた、大きな家。ロケーションも最高。ただし、古くて、長年空き家だったため、全面的な修理が必要。 そん […]
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーとジョージ』 通い猫アルフィーシリーズ第3弾。 アルフィーは前作で猛烈に初恋したスノーボールと、晴れて相思相愛の仲となった。田舎でのバカンスを心から楽しむ2ニャン(もちろん人間の2家族と一緒に)。 ところが、良いことは長 […]
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーのはつ恋』 通い猫アルフィーシリーズ第2弾。 クレアとジョナサンは結婚し、ジョナサンの家に一緒に住むことになった。 フランチェスカの家族は、それまでの狭いフラットから、夫トーマスのレストランの二階へ引っ越した。新居は頑 […]
2020年8月15日 / 最終更新日時 : 2020年11月10日 nekohon 猫の小説(海外) ウェルズ『通い猫アルフィーの奇跡』 「通い猫」とは、ふだんは一箇所で暮らしているけれど、入れてもらえる他の家も確保してある猫のこと。。 アルフィーは、先輩猫アグネスと、やさしい飼い主マーガレットに守られて、何不自由なく暮らしていた。その日まで […]
2020年5月12日 / 最終更新日時 : 2020年5月12日 nekohon 猫エッセイ(日本) 出久根達郎『本があって猫がいる』 元古書店主、今は作家で大の猫好き。 出久根達郎氏のエッセイ集。本の話題が中心、プラス、東京下町の昭和の香りプンプンな描写。 そして、もちろん、猫! 猫関連のエッセイは、174ページ「女の子」から始まる。女の […]
2020年5月5日 / 最終更新日時 : 2020年5月5日 nekohon 猫の小説(海外) リン・トラス『図書館司書と不死の猫』 永遠の生命を獲得した2匹の猫と、続く不審死。 「わたし」は、元図書館司書。最愛の妻を亡くしたばかりだ。傷心のあまり、妻の愛犬と一緒に、海辺のコテージで休暇を過ごしていた。 何気なく持ってきたノートパソコン、 […]
2020年4月14日 / 最終更新日時 : 2020年4月14日 nekohon 猫の小説(日本) 万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』 かのこちゃんの家に突然現れたアカトラの猫。 かのこちゃんは、小学校1年生になりました。つい最近まで自分の親指を一日中ちゅうちゅう吸っているような幼児だったのに。 かのこちゃんちには、柴犬の玄三郎がいます。も […]
2020年1月27日 / 最終更新日時 : 2020年1月28日 nekohon 猫の小説(日本) 石田衣良『ブルータワー』 死亡率・約88%のインフルエンザウイルスが生物兵器に使われて!? 瀬野周司(せの・しゅうじ)は、悪性の脳腫瘍に置かされていた。余命はあと1~2ヶ月。 住居は、首都圏でも有数の超高層マンション「新宿ホワイトタ […]
2020年1月5日 / 最終更新日時 : 2020年1月5日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 平岩弓枝『五人女捕物くらべ』上・下 花のお江戸で女たちが捕物に大活躍。 忠吉郎と小平次が、五人の女岡っ引き達と協力して、江戸の怪事件を解決していく捕物談。 当時の岡っ引きとは専業で食っていけるようなものではなく、本業のかたわら二足の草鞋でお勤 […]
2019年10月15日 / 最終更新日時 : 2019年10月15日 nekohon 猫写真集 渡部久『縁側ネコ一家ありのまま』 動物屋によるネコフォトエッセイ 著者は自称「縁側ネコ研究家」。縁側ネコという名称は、著者が勝手につけたものだそうです。 その昔ネコは外飼いだった。夜、縄張りをパトロールしながら狩りをして過ごし、夜が明けるこ […]
2019年10月2日 / 最終更新日時 : 2019年10月2日 nekohon 猫エッセイ(日本) 群ようこ『おやじネコは縞模様』 顔がでかくて目がとってもちっこい猫。 体はずんぐりと大きく、股間には立派な玉がぶら下がっている。今風に外ネコというよりは、野良ネコといったほうがぴったりの風貌の、きわめて不愛想な猫、彼がこの本の主役「しまち […]
2019年9月21日 / 最終更新日時 : 2019年9月27日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(海外) D・B・オルセン『黒猫は殺人を見ていた』 〈おばあさん探偵レイチェル〉シリーズ。 ミス・レイチェル・マードックは、70歳の老嬢。姉のジェニファーと、二人の父が建てた古い家に住んでいる。姉妹には、もうひとりの姉と兄もいたが、すでに亡くなっている。 長 […]
2019年9月5日 / 最終更新日時 : 2019年9月5日 nekohon 猫の小説(日本) 香月日輪『ねこまたのおばばと物の怪たち』 薄暗い竹藪の鳥居をくぐると・・・。 柏木舞子、小学校5年生。お母さんが亡くなって、やがて、お父さんは再婚した。新しいお母さんと仲良くなろうと、しばらくは頑張っていたけれども、弟ができて。 お母さんはもちろん […]
2019年9月5日 / 最終更新日時 : 2019年9月5日 nekohon 猫マンガ 谷口ジロー『犬を飼う そして・・・猫を飼う』 動物を飼うという現実。 『「坊ちゃん」の時代』や『狼王ロボ』等シートン動物誌などのマンガで知られる漫画家の谷口ジロー氏の、犬や猫のマンガ5作品と、エッセイを集めた一冊。 犬を飼う 著者の実体験に基づいたマン […]
2019年8月30日 / 最終更新日時 : 2019年8月30日 nekohon 猫写真集 下村しのぶ『おばあちゃん猫との静かな日々』 おばあちゃん猫照枝さんの、静かなフォトエッセイ。 照枝さんは19歳。人の年齢に換算すると92歳。 茶トラ白で、どちらかといえばずんぐりむっくりな体型。尻尾は長くて太くて立派です。 19歳とはおもえないほど、 […]
2019年8月16日 / 最終更新日時 : 2019年8月16日 nekohon 猫マンガ 堀本裕樹/ねこまき『ねこのほそみち』 副題:春夏秋冬にゃー。 猫が出てくる俳句を、堀本裕樹が解説。 それとは別に、ねこまき(ミューズワーク)がその俳句からインスピレーションを得てマンガを描く。 「それとは別に」 そこが面白いのです。 同じ句を、 […]
2019年8月16日 / 最終更新日時 : 2019年8月16日 nekohon 猫の小説(海外) スティーブンス編『奇跡を呼んだ猫たちのおとぎ話』 猫が大活躍する寓話を、世界中から。 猫が大活躍する寓話といえば、誰もがおそらく真っ先に思い浮かべるであろう『長靴をはいた猫』。 あまりに有名な話ですよね。 ペロー編(フランス)とグリム兄弟編(ドイツ)が有名 […]
2019年8月4日 / 最終更新日時 : 2019年8月4日 nekohon 猫ミステリー、推理小説(日本) 東川篤哉『ライオンは仔猫に夢中』 シリーズ『平塚おんな探偵の事件簿3』。 金色に近い茶髪のショートヘアー、猛獣を思わせる鋭い目つき、その瞳はブラウン。そんな彼女の名は野生のエルザ、いえ、生野(しょうの)エルザ。名前の通り?見た目も性格も、ま […]
2019年7月24日 / 最終更新日時 : 2019年7月24日 nekohon 猫絵画集・版画集 『おこまの大冒険~朧月猫の草紙』 江戸時代のベストセラー作家x世界的浮世絵師がタッグ。 山東京山・作、歌川国芳・絵。 まさに、夢の組み合わせ。 令和の世にも名を残す大人気作家と、ヨーロッパ絵画界に影響を与えたほどの絵師が、一緒になっているだ […]
2019年7月3日 / 最終更新日時 : 2019年7月3日 nekohon 猫の小説(日本) 西加奈子『きりこについて』 きりこは、ぶすである。 文豪・夏目漱石の『猫』の出だしは超有名だ。「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」 西加奈子氏の『きりこについて』の出だしも、同じくらい衝撃的だ。 きりこは、ぶすである。 page5 た […]
2019年6月18日 / 最終更新日時 : 2019年6月18日 nekohon 猫エッセイ(日本) 宇都宮直子『猫と私の「老い支度」』 心配性な飼い主と、愛らしいペルシャ猫と。 シュガーちゃんは、ペルシャ猫。この品種らしい、おっとり穏やかな猫さんで甘えん坊、運動神経は猫としてはちょっと?だけど、自尊心の強さはまさに猫! シュガーに、もし、誰 […]