トニー・ハート『恐怖の病原体図鑑』

トニー・ハート『恐怖の病原体図鑑』

 

副題:『ウイルス・細菌・真菌完全ビジュアルガイド』。

ウイルス、細菌、真菌(カビ)、原虫。
と聞いただけで「イヤ~~~!」を耳をふさいでしまう人もいるかもしれない。

が、彼らだって地球の住民であり、彼らだって必死に生きているのだ。
小さな小さな、小さな体で。
のみならず、彼らこそ、我々ヒトを含むあらゆる生命体の大先輩的存在なのだ。

オールカラーの、写真集のように綺麗な図鑑が、たった1800円+税で売られているのをみて、大喜びで即買ってしまった。

おもしろ~い!

1つの種に1ページが当てられている。だから写真も大きくて、とてもカラフル。
なんとも奇妙な形の微生物たちは見ているだけで飽きない。
(ウイルスは正確には「生物」というより「粒子」だが。)
ページの背景が黒い微生物は、ヒトが感染すると死ぬ場合がある微生物だ。

聞いた名前がとても多い。
クロイツフェルトーヤコブ病、ポリオウイルス、日本脳炎ウイルス、狂犬病ウイルス、エボラウイルス、SARSコロナウイルス、天然痘ウイルス、等々(以上ウイルス)、ポツリヌス菌、炭疽菌、オウム病クラミジア、バルトネラ・ヘンセレ、チフス菌、赤痢菌、等々(以上細菌)、白癬菌、クリプトコッカス・ネオフォルマンス、カンジタ、等々(以上真菌)、赤痢アメーバ、熱帯熱マラリア原虫、トキソプラズマ、等々(以上原虫)。

これらの姿、見たいでしょう?
え?見たくない?(汗)

では、こんな文章を読んでどう思われますか。

ヒトがヒトである部分は10%以下であると推定されている。1人のヒトは100兆個以上の細胞からできているが、このうち自分の細胞は10兆個未満である。残る90%以上はウイルスや細菌、真菌、原虫、寄生虫、昆虫など、わたしたちの体の正常細菌叢と呼ばれるものを構成している生物に由来する細胞である。
page10

著者のトニー・ハート氏は、リバプール大学教授、専攻は臨床微生物学。
訳者の中込治氏は、長崎大学教授で専攻は臨床ウイルス学。

(2006.11.8.)

トニー・ハート『恐怖の病原体図鑑』

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トニー・ハート『恐怖の病原体図鑑』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『恐怖の病原体図鑑』
ウイルス・細菌・真菌完全ビジュアルガイド

  • 著:トニー・ハート Tony Hart
  • 訳:中込治
  • 出版社:東京出版編集部
  • 発行:2006年
  • NDC:491.7(基礎医学)細菌学・病理微生物学
  • ISBN:4890133496 9784890133499
  • 191ページ
  • カラー
  • 原書:”Microterrors ” c2004
  • 登場ニャン物:-
  • 登場動物:ウィルス・細菌・真菌たち

 

目次(抜粋)

  • はじめに:病原微生物――小さなテロリスト――とは?
  • この本の使いかた
  • 1.ウイルス
  • 2.細菌
  • 3.真菌(カビ)
  • 4.原虫
  • 訳者あとがき
  • さくいん

 


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トニー・ハート『恐怖の病原体図鑑』

7.5

動物度

9.9/10

面白さ

7.0/10

情報度

9.0/10

画像

8.5/10

猫好きさんへのお勧め度

3.0/10

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