桜井海『おじさまと猫』第15巻

ふくまるが一番大好きなのはもちろん、
パパさん!ふくまるをペットショップから出してくれて、こんなにも愛してくれているパパさん!
誰がにゃんといっても、パパさんがいちばんにゃんだけど、ほかにも気になる存在はいて・・・

ストーリー
ふくまるはある日、窓の外に、薄汚れた野良猫を見ます。体にはいくつもの傷跡。人間を信じたことのない、鋭い目つき。
そんな哀れな姿でも、見た瞬間に、ふくまるにはわかりました。お兄ちゃんだ!
お兄ちゃん猫も、家の中にいる猫たちが弟のふくまると妹のマリンだと気がつきます。まるまると太って、何一つ苦労を知らぬようなきょうだい猫たちの姿に、お兄ちゃん猫は叫びます。
「二度と顔も見たくねぇ!」
page 10
しかし、ふくまるは決して諦められません。またお兄ちゃんに会いたい!お兄ちゃんと暮らしたい!
でも、室内猫のふくまる、どうやってお兄ちゃんを探し出す?どうやってパパさんに理解してもらう?ふくまるの奮闘がはじまります。
ふくまるは意を決して、大嫌いだった「ハーネスをつけて外をお散歩」に挑戦します。四苦八苦のすえ、パパさんに外に連れ出してもらうことにも成功します。まず「博識の黄金犬」を見つけ出して聞けばお兄ちゃんの行方もわかるかも、ということまでわかりますが、はたして「博識の黄金犬」に会えるのか?無事会えたとして、聞き出せるのか?お兄ちゃん、どこ・・・!?!?

感想
ふくまるのきょうだいはマリンだけでなく、お兄ちゃんもいたのでした。しかも、なぜか、野良猫となって。
それにしても、いつだってふくまるは必死。愛する者のために、いつだって一生懸命。ふくまるの、パパさんに対する信頼のあつさ。パパさんはじめ、人間達は相変わらず、動物達の本当の気持ちをズレて解釈していますが、それが不思議とふくまるの目的に合致して、なんとか進んでいくのが可愛いです。
そして、またひとり。猫に心が救われる人間が出てきそうです。

猫がなぜこれほど世界中で愛されているか。このマンガに描かれていることは、決して夢物語ではありません。じっさいにこういうこと、起こっているんです。猫の周りで、猫のお陰で。猫に文字通り命を救われた人、猫がいなければ人生が狂っていたに違いない人は、少なからず存在します。そしてこのマンガを読む方も、こういうことが実際に起こりうることを知っているからこそ、のめり込んでしまうのでしょう。ああ、そうなのだ、その通りなのだ。猫がいるだけで、そう変わってくるのだ。・・・
猫、ばんざい!ふくまる、ばんざい!今回もかわいすぎるふくまるちゃんと、親馬鹿猫馬鹿すぎるおじさまな第15巻なのでした♡



※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

目次(抜粋)
- 116話 繋がる想い
- 117話 絶対は絶対にあるにゃ
- 118話 シーソーゲームにゃ
- 119話 ハッピーバースデーにゃ
- 120話 大切にゃひと
- 121話 おじいさまと猫
- 忠犬茶子ちゃん
『おじさまと猫』第15巻
- 著:桜井海(さくらい うみ)
- 出版社:株式会社スクウェア・エニックス
- 発行:2025年
- NDC:726(マンガ、絵本)マンガ
- ISBN:9784757598935
- 155ページ
- モノクロ
- 初出:ガンガンpixiv 2024年9月~2025年2月掲載、描き下ろし
- 登場ニャン物:ふくまる、マリン、つよまる、モリン、まゆゆ、ハッチー、やんやん、ふくまるのお兄ちゃんとママしゃん
- 登場動物:茶子、こんた(犬)



