アマラ『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

アマラ『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

ストーリー・あらすじ

魔法を使う森の猫たちでさえ、クマにはひとりでは立ち向かえない。なんせこの森のクマ(タイラントベア)といえば、2本の後ろ足で立ち上がり4本の前足で攻撃してくる巨獣なばかりか、竜のように火まで吹くのだ。それは恐ろしい魔獣なのだ。

そのクマをたったひとりで倒してしまった黒猫、クロバネ。彼が英雄視されているのは当然だろう。

そのクロバネが気にする人間は、まだ若い王子だった。猫たちの住む「しょしんしゃのもり」の隣の王都に産まれた、次期国王だ。幼少期から豪快な性格で、冒険者に憧れていた。そして齢わずか12歳の時、クロバネだけを連れて王城を飛び出し、冒険者になってしまった王子だ。

「冒険だ!冒険だとも!冒険が私を待っている!あっはっはっは!」

クロバネはそんな王子とはまだ友人関係は結んでいない。なぜならまだ師匠と弟子の間柄だからだ。王子もクロバネを師匠と認めて異存は無い。いつか友人に昇格できることを夢見て、日々冒険を探し求めている。

いっぽう、こちらは孤児院の少女。すばらしい素質をもっているのだが、なにしろ面倒くさがりで、何をするのも面倒。魔法もたったひとつしか覚えていない。

そんな少女と白猫シロタエが出会った。シロタエはたちまち少女の才能を見抜き、活用されていないことをあまりに勿体ないと思う。ぐうたら少女をなんとか説得して魔法学校に入学させて立派な魔法使いに育てたい。

また。しょしんしゃのもりに暮らす森の猫(ケットシー)たちは、実に個性豊かな猫たちなのだった。ねこじゃらしを栽培する猫、特定の縄張りをもたずあちこち流れ歩く猫、湖の中にねぐらを持つ猫、その他。ほとんどが「羽のおじちゃん」こと火吹き竜に育てたれた魔猫たちだ。

 

アマラ『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

感想

多くの子猫たち、さらに火吹き竜とグレーターデーモン(悪魔)をも”ついでに”育てあげた母猫がいい味を出しています。刈りの名人で、度胸が据わっていて(すわりすぎていて)、尾はすでに二股に分かれていて(長寿猫の印)。その性格はまるっきり”大阪のおばちゃん”。誰にでも遠慮無く話しかけ、ビシバシ肩を叩いて笑ったり、おばちゃんたちの輪にまざってマシンガントークで笑いまくったり。あまりの肝っ玉母ちゃんぶりに、猫たちはもちろん、竜もグレーターデーモンも「おかあちゃん・・・汗汗」とタジタジです。

猫たちと人間たち。それを暖かく見守る竜。いえ、竜は人間は好きではないのですが、猫たちのことはどの子も心から愛しているので、猫の友人となった人間たちにも害はくわえないのです。ゆるやかな冒険ファンタジーです。

 

アマラ『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

 

アマラ『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

※著作権法に配慮し、本の中見の画像にあえてボカシをいれる場合があります。ご了承ください。

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目次(抜粋)

  • プロローグ
  • 森の生き物図鑑
  • 冒険者ギルドの看板猫
  • 黒猫と冒険王子
  • 白猫とぐうたら少女
  • 母猫と新米教師
  • 湖畔に暮らす猫
  • 流れ猫ヤジュウロウ
  • 母猫の帰還

著者について

アマラ

2014年に『神様は異世界にお引っ越ししました』第2回なろうコン大賞を受賞しデビュー。著書に『地方騎士ハンスの受難』シリーズ、『猫と竜』シリーズ、『ダンジョンを経営しています ベルウッドダンジョン株式会社西方支部繁盛記』がある。
(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)

『猫と竜 冒険王子とぐうたら少女』

「猫と竜」シリーズ2冊目

  • 著:アマラ
  • 出版社:(株)宝島社 宝島社文庫
  • 発行:2018年
  • NDC:913.6(日本文学)ファンタジー小説
  • ISBN:9784800280206
  • 329ページ
  • カラー、モノクロ、口絵、挿絵、イラスト(カット)
  • 初出:単行本『猫と竜と冒険王子とぐうたら少女』
  • 登場ニャン物:ミケミケ、チークロ、シマコノハ、ミドリソウ、ヤジュウロウ、その他多数
  • 登場動物:オオカミ(キノボリオオカミ)、スズメバチ(スカルホーネット)、クマ(タイラントベア)、ザリガニ(オカザリガニ)、イワワリオオワシ
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