『改訂 獣医寄生虫学・寄生虫病学』
『1 総論/原虫』、『2 蠕虫、他』。
どっしりと大きくて分厚い、2冊一組の本。
実に詳細で嬉しくなってしまう。
安い本ではないけれど、それだけの価値は十分にある。
一般受けする本とは思えないが、動物医療関係でなくとも、寄生虫そのものに興味のある方は、図鑑感覚で買って決して損はないと思う。
ただし、モノクロなので、きれいな図版を求めている人には不向きかも。
ビジュアルではなく、その虫の詳細を知りたい人向け。
(2008.8.31)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『改訂 獣医寄生虫学・寄生虫病学』
『1 総論/原虫』、『2 蠕虫、他』
- 著:石井俊雄著(いしい としお)、今井壮一編(いまい そういち)
- 出版社:講談社サイエンティフィク
- 発行:2007年
- NDC:649
- ISBN:9784061537279、9784061537286
- 223ページ、295ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:寄生虫たち
『1 総論/原虫』 目次(抜粋)
総論
1 寄生と寄生虫
1.1 寄生虫とは
1.2 寄生様式
1.3 宿主
2 獣医寄生虫学と獣医寄生虫病学
2.1 病原性、発病にかかわる要因
A 寄生虫側の要因
B 宿主側の要因
C 間接的な病害
2.2 寄生適応と病害
2.3 家畜寄生虫病の特性
A 多頭羽数飼育
B 放牧、とくに山地放牧
C 発行オガクズ養豚と豚鞭虫症、肝白斑
D 突然死型乳頭糞線虫症
E 発育休止と春期顕性化現象
2.4 寄生虫感染における免疫現象
A 再感染に対する宿主の反応
B 宿主の免疫反応に対する寄生虫の防衛機構
3 寄生虫学的診断
3.1 寄生虫病の診断
A 個体診断と集団検診
B 直接診断
C 間接診断
D 特殊な診断
3.2 虫卵検査
A 虫卵検査法選択の基本
B 虫卵検査の基本的な条件と特徴
C 虫卵、消化管内原虫シストの比重と抵抗性
D 浮遊法における静置時間
E ホルマリン・エーテル法
F 特殊な虫卵検査法
G 定性試験(虫卵の識別・同定)
H 定量試験
3.3 免疫学的診断
A 寄生虫学分野における一般的・実用的な免疫学的検査法
B 寄生虫学分野に特有な免疫学的検査法
4 寄生虫病の予防
4.1 一般論
A 外界における抵抗型
B 中間宿主/媒介動物(ベクター)
4.2 保虫宿主
4.3 薬剤による予防
A 定期集団検診・集団駆虫
B 治療的予防
4.4 免疫学的手段による予防
A ワクチン
B 計画感染
C 非特異免疫の付与
5 寄生虫業の治療・駆虫
5.1 駆虫方法・手段
5.2 駆虫剤
A 抗原虫剤
B 抗蠕虫剤
5.3 殺虫剤
各論
1 原虫類 PROTOZOA
1.1 原虫の特徴
A 形態
B 増殖・発育
C 分類
1.2 アビコンプレックス類
A コクシジウム類
鶏のコクシジウム/牛のコクシジウム/山羊・めん羊のコクシジウム/豚のコクシジウム/ウサギのコクシジウム/モルモットのコクシジウム/ラットのコクシジウム/マウスのコクシジウム/犬・ネコのコクシジウム/トキソプラズマ/ネオスポラ/サルコシスチス/ベスノイチア/ハモンディア/クリプトスポリジウム/カリオスプラ
B 住血胞子虫類
ロイコチトゾーン/鶏のマラリア原虫/サルのマラリア原虫
C ピロプラズマ類
牛のピロプラズマ/馬のピロプラズマ/犬のピロプラズマ/猫のピロプラズマ
[補]住血性リケッチア
アナプラズマ/エペリスロゾーン/ヘモバルトネラ/エールリッヒア
D その他のアピコンプレックス類
ヘパトゾーン/ヘモグレガリナ
1.3 微胞子虫類
エンケファリトゾーン/ノセマ
1.4 鞭毛虫類
A トリパノソーマ類
トリパノソーマ/リーシュマニア
B キロマスティクス
C トリコモナス類
胎仔トリコモナス・牛生殖器トリコモナス/膣トリコモナス/腸トリコモナス/ハトトリコモナス/ニワトリトリコモナス/モノセルコモナス/ヒストモナス
D ディプロモナス類
ヘキサミタ/ジアルジア
1.5 肉質虫類
赤痢アメーバ/他のアメーバ類/自由生活性アメーバの偶発寄生
1.6 繊毛虫類
大腸バランチジウム/モルモットのバランチジウム/バクストネラ/ルーメン内繊毛虫
1.7 その他
ニューモシチス
付録 法律で規制されている寄生虫病
おもな獣医寄生虫学・獣医寄生虫病学関係書籍
索引 和文索引
欧文索引
『2 蠕虫、他』 目次(抜粋)
2 蠕虫(ぜんちゅう)他
各論
2 吸虫類 TREMATODA
2.1 吸虫類の特徴
2.2 肝蛭類
2.3 双口吸虫類
2.4 二腔吸虫類
2.5 重口吸虫類
2.6 棘口吸虫類
2.7 住胞吸虫類
2.8 後睾吸虫類
2.9 異形吸虫類
2.10 斜睾吸虫類
2.11 住血吸虫類
3 条虫類 CESTODA
3.1 条虫類の特徴
3.2 擬葉類
裂頭条虫類
3.3 円葉類
A 馬の条虫類
B 反芻動物の条虫類
C 肉食獣の条虫類
D ヒトの条虫類
E げっ歯類の条虫類
F 家禽の条虫類
4 線虫類 NEMATODA
4.1 線虫類の特徴
A 形態
B 発育環
C分類
4.2 回虫類
A 回虫科
B アニサキス科
C 盲腸虫類
4.3 蟯虫類
4.4 円虫類
A 馬の円虫類(大円虫類)
B 馬の小形円虫類(小円虫類)
C 反芻動物の胃に寄生する毛様線虫類
D 反芻動物の小腸に寄生する毛様線虫類
E 豚の胃に寄生する毛様線虫類
F 腸結節虫類
G 鉤虫類
[付] ヒトの鉤虫
H 肺虫類
I 開嘴虫類
4.5 糞線虫類
4.6 旋尾線虫類
A 眼虫類
B 食道虫類
C 馬の胃虫
D 豚の胃虫
E 鶏の胃虫
F 猫の胃虫
G 顎口虫類
4.7 糸状虫類
A 犬の糸状虫
B 馬の糸状虫
C 牛の糸状虫
4.8 エノプリダ類
A 鞭虫類
B 毛細線虫類(毛体虫類)
C 旋毛虫類
D 腎虫類
5 鉤頭虫類 ACANTHOCEPHALA
6 舌虫類 LINGUATULIDA
7 内部寄生期のある節足動物
付録 法律で規制されている寄生虫病
おもな獣医寄生虫学・獣医寄生虫病学関係書籍
索引 和文索引
欧文索引