卵山玉子『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』
猫のネコちゃんが指南する片づけ術。
著者の卵山玉子氏は、アメブロ公式トップブロガー。猫マンガ『うちの猫がまた変なことをしてる。』等が人気。
監修の伊藤勇司氏は、「片づけ心理の専門家」空間心理カウンセラーで、日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。
つまり、このマンガは、猫好きで片づけ上手な漫画家と、片付け心理専門家が、協力して作った本という形態だ。
私自身は、片付け「下手」ではないと思う。でも「上手」でもないと自覚している。片づけてはあるけれど、美しくはない。要するにセンスが無い。
センス(美意識)なんてものは、生まれつきの才能が大きくものをいうのが普通だし、無いと自覚していて、なお部屋を「きれいに」保ちたいなら、採るべき手段は、おそらくひとつだけ。
できるだけ、モノを減らす。
断捨離だの、ときめきの片付けだの、ミニマリストだのと、世の中「捨てブーム」が続いているようだけど、私もときどき、むしょうに捨てたくなる。家の中にモノがあふれているのが耐えられなくなってくる。なので、家の中を片づけようと思って、この本を買った
・・・わけではない(笑)
もっと片づけたいのは事実だけど。
茶トラ白の猫の絵があまりにかわいかったから、片付けに理由をこじつけて買っちゃったというのが本音。
なんとなく、愛猫トロを彷彿とさせる外見なのに、トロとは似ても似つかぬ働き物の「ネコちゃん」(この子の本名です)。本の人物紹介によれば、
ネコちゃん
キレイ好きな飼い猫(オス)飼い主の汚部屋をみかねて掃除に口を出すようになる
手ぬぐい(?)をきゅっと頭に結んで、猫らしからぬ、勤勉猫!
飼い主を叱咤激励して、いざ家中、片付けちゃえ!
時には怠ける飼い主にビンタ
「痛いかッ 猫ちゃんのココロはもっといたいぞ」
(飼い主:いや肉球がプニプニだった)
時にはお尻で飛び蹴り(飛び尻突き)
「痛いかッ」
(飼い主;いや、おしりがモフモフだった)
まあ、内容的には・・・ごくふつうの片付け本です。
これを読んでたちまち家中ピカピカに片付くとは思えないし、これを読んで片付くようならそもそも片付いた家だろうし(汗)
でも、そんなことはどうでもよいのです。
ホウキを持ったり、雑巾を持ったり、「うちのトロがこんなことをしてくれたらな~」の羨望交じりで、絵を見ているだけでかわいいので。
では、私も、捨ててよいものを探しましょうか。
もっとすっきりと暮らしたぁい!
(2017.6.24.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』
マンガでわかる片づけ
- 著:卵山玉子(ひらがな、spell)
- 監修:伊藤勇司(ひらがな)
- 出版社 : WAVE出版
- 発行年 : 2017年3月25日
- NDC : 597(家政学・住居、家具調度)
- ISBN : 9784866210506
- 127ページ、カラー
- 登場ニャン物 : ネコちゃん
- 登場動物 : ―
目次(抜粋)
- Prolog ネコちゃんの覚醒
- mission.1 リビング編
- mission.2 キッチン編
- mission.3 トイレ編
- mission.4 ベランダ編
- mission.5 寝室編
- mission.6 玄関編
- mission.7 お風呂編
- mission.8 収納編
- Epilog ふつうの猫にもどります