卵山玉子『うちの猫がまた変なことしてる。』

アメーバブログで大人気・猫マンガの書籍化。
トンちゃん、メス、2013年6月頃生まれ。オスに間違われ続ける乙女。豪快なようで小心者。好きなものはごはん。パワー系、ツンデレ担当。
シノさん、メス、2014年6月頃生まれ。トンちゃんの壱年後輩。好きなものはゆたんぽとトンちゃん。スピード系、和顔担当。
卵山玉子、この漫画を描いている人。猫好きの三十路。好きなものは猫と漫画とカレー。
夫、おだやかなロン毛。もともと犬派だったけど今では猫も大好き。好きなものはサッカー。猫かわいがり担当。
と、この4人家族の日常を描いたマンガです。
猫を飼っている人なら知っている、「猫あるある」満載。猫の行動についてもですが、猫に対する人間の行動とか、部屋の様子とか、元犬派の教育方法とか。
そう、夫は、もともと犬派。猫はさわったこともないような人でした。どうしても猫とくらしたい著者は、猫の動画をみせたり、猫の雑誌を一緒に見たり、
こうやって少しずつ
「猫、かわいい」と
刷り込んでいきました
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そして、夫が「猫・・・飼おうか?」と言った次の瞬間にはパソコンを連打、里親会を探して、夫を引っ張っていきます。そしてついに、おなかを放り出して寝ていた個性的な子猫を家族と迎えます。
保護子猫ですから、トンちゃん最初、神経質でパニックを起こしやすいタイプだったのです。「怖いスイッチ」が一度入ると何もかもが怖くなり、人の手をかんだり、走り回ったりしてしまいます。
相談の結果、お友達を迎えることにします。もちろん、今回も里親募集の子たちの中から。個人で保護活動をしている人と、丁寧な交渉の結果、シノちゃんが迎えられます。
これが大成功!最初はとまどったトンちゃんも、すぐに仲良しになり、見違えるほど穏やかになって、パニックもなくなりました。年下のシノちゃんは教育係でもありました。「噛んではいけない」などの飼い猫マナーを、トンちゃんに教えてくれました。
絵も可愛いし、クスッとする場面も多いし、豊富にちりばめられた写真もかわいいし(実物の方が絵よりかわいい♪)、オールカラーなのもナイス。ネットでも読めますが、前世紀生まれの私はやっぱり紙の本だにゃ!
というわけで、ネットばかりでなく、できれば紙の本でも、ぜひどうぞ。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『うちの猫がまた変なことしてる。』
- 著:卵山玉子(たまごやま たまこ)
- 出版社:株式会社KADOKAWA
- 発行:2016年
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784040681030
- 173ページ
- カラー
- 登場ニャン物:トンちゃん、シノさん、シロさん、トラちゃん
- 登場動物:犬