常喜寝太郎『全部救ってやる』巻06

虐げられた動物がそこにいるかぎり。
今日も久我は走る。魚たちの命を救い、崩壊したブリーダーから犬たちを救い出し、そして・・・
ストーリー
久我の元カノは水族館勤務。多数の魚たちをトラックで移動中、車のエンジンが動かなくなって、エアーポンプから魚に空気が送れなくなってしまった。このままでは酸素不足で魚たちが死んでしまう!久我たちがとった作戦とは?
テレビCMなどで人気が沸騰、もてはやされる「人気犬種」。しかしそんなブームは長くは続かない。増やすだけ増やしてしまったブリーダーたちが辿る道はいつも同じ。悲惨なブリーダー崩壊。
保護活動家だって、再現もなく犬猫を抱え込むわけには行かない。そんな事をしたら自らが多頭飼育崩壊してしまう。そんな活動家たちを支える存在もいた。譲渡されにくい老犬や疾患持ちの子達を引き取ってくれる「保護の神様」。彼女に協力する一時預かりは60人、議員さんともつながっていたりと人脈が広く、ふつうなら難しい子にもどんどん里親を見つけてくれるというが・・・

感想
『全部救ってやる』巻05の感想で、こんなことを書いていたのですが、
熱心に猫の保護活動をやっていると思われていた人物が、実は金をもらって猫を預かってはキャリーにそのまま放置し150頭以上を餓死させていました。これは大きなニュースとなり、厳罰を求めるオンライン署名も行われました。
→156匹を餓死させた犯人を許すな!厳罰起訴と実刑判決を求めます!
まさにその事件がモデルと思われる話が登場しました。いえ、きっとどこかで出てくるだろうとは思ったんです。あんな事件、動物愛護のマンガを書いていて、無視できるはずないのですから。読者の方だって、多少とも犬猫保護界について興味のある人であれば、「神様」の登場の一コマ目ですぐにピンときたでしょう。この神様、ほんとうに大丈夫?いや、大丈夫なワケがない!

そうです。どんな状態の犬猫でも全員引きとって、なおかつ保護活動を長く続けられる保護活動家なんていないんです。いるわけないんです。どこかで必ず限界がきます。こなきゃおかしいんです。もし難しい犬猫を何頭も引き取り続ける人がいたら、必ずその人の家なり保護施設なりまで行って、自分の目で動物達を確かめなきゃだめです。どれほど周囲が「神様」と褒め称えていようと、必ず、自分の目で確かめにいかなきゃダメです。
保護活動家を名乗りながら、実はネグレクトして死なせていただけだったという事件は、昔からときどきありました。最近では、上記熊本の事件以外にも、2020年の京都府八幡市の女による事件「生活ゴミ約16トンが積み上がり、52匹の犬や猫の死骸が確認された」が有名です。
もちろん、一番の問題は、安易に動物を増やすブリーダーや、流行に走って安易に動物を購入する飼い主たちにあるのですけれどね。二刀流の大谷選手の飼い犬がコーイケルホンディエという珍しい犬種だとしり、6年待ちで予約している人もいるそうですが、そんなの、私に言わせれば愚の骨頂!バッカじゃないの?

まあ、私のサイトを訪問して下さるような方々の中には、そんな馬鹿はいらっしゃらないと思いますけど。家族は里親募集の子達の中から迎えてあげて下さいね!


※著作権法に配慮し、本の中見の画像にあえてボカシをいれる場合があります。ご了承ください。

目次(抜粋)
- 第48話 次はきっとうまくいく
- 第49話 柳の大明神
- 第50話 保護の神様
- 第51話 サモエドのブリーダー
- 第52話 出ておいで
- 第53話 長内さんの家
- 第54話 おそらく地獄が待ってる
- 第55話 救っても救っても
- 第56話 私は神様なんだもん
- 第57話 ブリーダーの仕事
『全部救ってやる』巻06
- 著:常喜寝太郎(つねき ねたろう)
- 出版社:株式会社小学館
- 発行:2025年
- NDC:726(マンガ、絵本)748
- ISBN:9784098543496
- 190ページ
- カラー、モノクロ、口絵、挿絵、イラスト(カット)
- 初出:「マンガワン」2025年6月30日配信分~9月22日配信分
- 登場ニャン物:(無名)
- 登場動物:犬、魚


