和久田正明『猫の仇討』
『夜桜乙女捕物帳シリーズ』。
乙女は、娘岡っ引き。実はあの「遠山の金さん」の隠し子という設定。
鉄火娘で、気も強ければ、腕っ節も強い。
江戸の悪人共を相手に一歩も引かない。
さて、ある日、湯屋の釜焚きが職業のわびしい独身男のもとに、三毛猫が現れた。
両目の上にへの字型の黒い斑点がついており、いつも笑っているように見える可愛い子猫だった。
男と、同じ湯屋の下働きの女は、その子猫をかくまい、可愛がる。
湯屋の二階では、湯女のお喜多と、ならず者三人組が、騒動を起こしていた。
三毛はその騒動に巻き込まれてしまう。
その後、その三人組が、一人また一人と殺されていき・・・
猫が大活躍する話ではありません。猫は謎解きのカギとはなっているが。
この本には、表題の「猫の仇討」のほか、「力婦伝」、「おしゃれ殿様」、「ふり袖変化」の計四編が収められている。
この「夜桜乙女捕物帳」は全部で8冊発行されているが、私はまだこの8冊目「猫の仇討」しか読んでいない。
(2006.8.30)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫の仇討』
夜桜乙女捕物帳シリーズ
- 著:和久田正明(わくだ まさあき)
- 出版社:学習研究社 学研M文庫
- 発行:2005年
- NDC:913.6(日本文学)小説
- ISBN:4059003875 9784059003878
- 316ページ
- 登場ニャン物:三毛
- 登場動物:-
目次(抜粋)
- 第一話 力婦伝
- 第二話 おしゃれ殿様
- 第三話 ふり袖変化
- 第四話 猫の仇討