ゴンザレス/フライシャー『今日もまた猫たちを救う犬』
『猫たちを救う犬』の続編。
本がベストセラーになり、ジニーとゴンザレス氏はすっかり有名になった。
あちこちのイベントや学校などに招待され、時には講演を行った。
町を歩けば多くの人たち、とりわけ子供たちに「ジニー!」と声をかけられる。
ゴンザレス氏は少々当惑しながらも、ジニーのことがますます自慢でならない。
スーパースターはあくまでジニーであり、氏はジニーのいわばおまけのような存在だと自認し、決して自分の方が目立つことがないよう気をつけている。
そして、ジニーは相変わらず猫たちを救っている。
障害のある猫は決して放置しない。必ず救い出さないと気が済まない。
ゴンザレス氏は相変わらずの労災保険と、それからジニーの本の印税で生活しながら、今も毎日、野良猫たちにフードを配って歩いている。
雨の日も、風の日も、猛吹雪の日も。
この本を読む前に、前編である『猫たちを救う犬』を読まれることをおすすめします。
前編の方が感動的だし、また完成度も高いと思うからです。
そしてもしジニーとゴンザレス氏についてもっと知りたくなったら、こちらの続編の方もお読みください。
(2007.7.7.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『今日もまた猫たちを救う犬』
- 著:フィリップ・ゴンザレスPhilip Gonzalez/リアノー・フライシャー Leonore Fleischer
- 訳:内田昌之
- 出版社:草思社
- 発行:1998年
- NDC:934(英文学)随筆、エッセイ
- ISBN:4794208235 9784794208231
- 222ページ
- モノクロ
- 原書: ” The Blessing of The Animals ; True Stories of Ginny, the Dog Who Rescues Cats ” c1996
- 登場ニャン物:チェアマン、マダム、クリッピー、ヴィノーラ、キング・アーサー、その他多数
- 登場動物:ジニー(犬)、他
目次(抜粋)
- 1.動物たちの祝福
- 2.チェアマンの救出
- 3.ジニーの学校訪問
- 4.今世紀最大の嵐
- 5.給餌場の外猫たち
- 6.救助は続く
- 7.ジニーはスーパースター
- 8.ジニーの大切な友だち
- 9・たぐいまれなるジニー