小林ノリ子著、小林まこと絵『マイケルのヒ♡ミ♡ツ』
『ホワッツ・マイケル?』の裏話やモデルとなった猫たちのこと。
この本を手に取って、とりあえず開いてみた私の目に飛び込んできたのは
「あ、志乃ちゃんだ♪」
カバーの、折り込んだところに掲載されている小林夫妻の写真、奥さんのノリ子さんが、ご主人まことさんのマンガによく登場する「志乃ちゃん」にそっくりだと思ったんです。とくに、ヘアースタイル。マイケルのモデルが、小林家の愛猫たち、ホーガンちゃん、レディちゃん、白くまちゃんであることは、マイケルファンとしてとうから知っていましたが、志乃ちゃんのことはそれまで知らなかったというか、猫に気を取られすぎて考えたことも無かったんです(ごめんなさい)。さらに彼女は実は、同著者の別の人気漫画『1・2の三四郎』の所要登場人物のひとり、北条志乃であり、『マイケル』にはゲスト出演していたのだと知ったのはもっと後、ネットが発達してからのこと。格闘技は嫌いなので『1・2の三四郎』は開いたこともなかったんですよね。これじゃあ小林まことファンとはいえませんね。
いえいえ!マイケルさえ好きなら、堂々、小林まことファンを名乗りますでっす!マイケルなら9巻全部ほぼ丸暗記していますから(笑)。
でも、この本、『マイケルのヒ♡ミ♡ツ』の絵はもちろん小林まこと氏ですけれど、文章を執筆されているのは奥様のノリ子氏のほうです。
なのに!違和感無し!無さすぎ!
まるで『マイケル』のまんまなんです。『マイケル』の絵と文字の割合をひっくりかえしただけのような、雰囲気そのままの文章です。ところどころ出てくる奥様の写真もますます志乃ちゃんそっくりだし。
よほど仲が良いんだろうなあ、いいなあ、こういう夫婦♪
と、つい羨ましくなっちゃうくらいです。ご主人のことを「センセー」と呼んでいることも微笑ましく思えちゃいます。
『マイケル』の裏話が読めて面白い本ではありますが、別にマンガを知らなくても、ふつうの猫エッセイとしても十二分に楽しめる内容となっています。なにより夫婦そろって猫にデロデロのメロメロなのが良いですね。
残念ながら現在は絶版となってしまったようですが、もし中古で手に入る機会があれば、ぜひどうぞ。猫好きさんなら必ず「うふふ、うちの子も、そうそう」と何回も笑ってしまうことでしょう。
最後に、叫ばせて。
『ホワッツ・マイケル?』の連載をぜひ再開してください!
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『マイケルのヒ♡ミ♡ツ』
副題、シリーズ名など
- 著:小林ノリ子(こばやし のりこ)
- 絵:小林まこと(こばやし まこと)
- 出版社:株式会社どうぶつ出版
- 発行:2002年
- NDC:914.6(随筆)猫エッセイ
- ISBN:4924603732 9784924603738
- 188ページ
- カラー口絵、モノクロイラスト(カット)
- 登場ニャン物:レディ、ホーガン、白クマ、マイケル、ポッポ、ニャジラ
- 登場動物:-
目次(抜粋)
カラー ● マイケルの写真館
1話 ● 猫なんか大嫌いだっ
2話 ● ホーガンがやってきた
3話 ● マイケルができるまで
4話 ● ホーガンはいじめっ子
(中略)
15話 ● ニャン・ウォッチング!
16話 ● 早く会いたい触りたい
17話 ● 我慢は体に毒だよ!
18話 ● 立ち入り禁止の深~い理由
あとがき ● 猫が大好きなあなたへ