森栗丸『あじさいの唄』シリーズ

森栗丸『あじさいの唄』

 

江戸時代の武士の子供の、ちょっぴり切なく、ほんわり暖かい物語。

掲示板に、丁寧な紹介文をいただきました。

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【推薦:リボン様】

栗太郎という男の子と栗之助という犬の話なんですけど、ちびの助という子猫が新しい家族になるのです。

『あじさいの唄』てのひらの巻

●雨ふり
ある雨ふりの日に栗之助が助けたのが、子猫の捨て猫・ちびの助です。(栗之助も子犬の時、雨ふりの日に栗太郎に出会います。この場面は泣けます)
子育て中の優しい野良の母猫にオッパイをもらいながらも、ちびの助は栗太郎と栗之助の後を追って、とうとう一緒に暮らすことになります。

●寅
質屋の旦那様が可愛がっていた鯉を食べてしまった野良猫の寅。金一封の看板まで立てられてしまいます。
寅はちびの助のエサを狙って現れるようになりますが、ある日質屋の旦那が仕向けた犬に襲われてボロボロになってやって来ます。
寅は栗太郎・栗之助・ちびの助の優しさに助けられ逃げていくのですが、表情がなんともいえません。ここで紹介できないのが残念です。

『あじさいの唄』夢占いの巻

●狐
ちびの助が、ごうつく親父の仕掛けたトラバサミの罠にはまってしまいます。
ちびの助を探す栗太郎と栗之助の前に現れた女性が、ごうつく親父に捕まえられている子狐を助けてくれたらちびの助の居場所を教えると言いました。
…子狐は助けられ、ちびの助も女性が返してくれました。
立ち去る女性を追いかけるちびの助に「お行き。お前の家族はあっちだろ。」とその女性は言いました。
栗太郎が振り向くと、狐の親子が立ち去る姿が見えました。

 う~~ん、漫画の説明はヒジョーに難しいですな。(汗)
 是非読んでみてくださいませ。
 群ようこさんに通じるところがあります!!
※『あじさいの唄』は『ビッグコミックオリジナル』で今も連載中です。

(2004.5.4)

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森栗丸『あじさいの唄』

森栗丸『あじさいの唄』

この紹介文を読んで、私も買いました。
本屋で見つけた「てのひらの巻」。
ほかの巻はその時無くて。
で、いまだ買っていません。すみません。

*****

栗太郎は武士の子。
浪人の身だけど、武士の身分であることに変わりはない。
当時は、建前や体裁、面子が、何よりも重要視された時代だった。
面子を守る為なら、人の命が奪われても仕方ないと考えられた時代だった。

だから、栗太郎は耐えなければならなかった。
不良に絡まれていじめられても。
貧しくてひもじくても。
さびしくても。

栗太郎の相棒は、愛犬の栗之助。
ふたりで一緒にいれば、どんなことにも耐えられる、何があっても前へ進める。

その栗之助が子猫を拾ってきた。
栗太郎の家で飼われることになるが、まだお母さん猫のおっぱいを飲んでいるような赤ちゃんなので、犬の栗之助が毎日、近所の雌猫のところへ運ぶ。
その雌猫も出産したばかりで、毛色違いの子猫をやさしく受け入れてくれたのだ。
(顔は初期の小林まこと『ホワッツ・マイケル?』のマイケル(雄)にそっくり・・・笑。)

*****

上でリボン様も書いていらっしゃる「寅」の話、泣けます。
雄猫でも、子猫を大切にする猫って、実在するんですよ。
そして、野良猫の生活は、かくも厳しいのです。
江戸時代も、そして、現代でも。

猫の登場は少ないけれど、猫好きさんにもお勧めなマンガ本です。

森栗丸『あじさいの唄』

森栗丸『あじさいの唄』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『あじさいの唄』
てのひらの巻

  • 著:森栗丸(もり くりまる)
  • 出版社:小学館
  • 発行:2001年
  • NDC:726(マンガ、絵本)
  • ISBN:4091863124 9784091863126
  • 203ページ
  • 登場ニャン物:ちびの助、寅、ほか
  • 登場動物:栗之助(犬)、ほか

 

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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森栗丸『あじさいの唄』

7.3

動物度

7.0/10

面白さ

8.5/10

猫好きさんへお勧め度

6.5/10