今泉忠明『動物たちのとんでも恋愛術』

あらゆる動物達の、面白ろおかしい恋愛術。
動物のことならなんでもご存じの今泉氏。氏ならではの知識をいかして、あらゆる動物達の、あらゆる恋愛術を紹介しています。
最初は見知らぬ同士の出会い方。多くの動物達がナワバリを持っています。広かったり狭かったり、重なり合っていたり厳重に守られていたりと様々ですが、基本、そのナワバリにいるのはその主や家族だけ。

結婚相手を見つけるには、どちらかがどちらかのナワバリに侵入しないといけないケースが多くあります。哺乳類の場合、たいていは男の方です。ときにはひとりのおんにゃの子をめぐって、命がけの闘いに挑みます。
なのに、哺乳類の男の多くは、コトをいたした後は「さようなら」。子育ては女任せで知らん顔。シングルマザーのママたちは、文字通り、我が身を削っての必死に子育て。著者は男性なせいか、全体的にどうも「オトコはこんな命がけの闘いで大変なんだよ」みたいなホンネが出てくる箇所もありますが、男達のイヤなら逃げられる短期決戦と、母親達の数ヶ月~ときには年単位にも及ぶ逃げられない子育てとでは、女の私にはどう見ても「哺乳類の男は無責任でいいね」としか思えない種が多々あります😏
もちろん、中には両性が協力し合ってが子育てする哺乳類もいますし、鳥類になるともっと増えます。中には男がほぼ子育て全面を担う生物もいますけれど、不思議とそれは両生類や魚類ばかりとなります。
登場するのは哺乳類・鳥類をはじめ、爬虫類・両生類・魚類と、とにかく種々雑多です。それらの多数の動物達の、それぞれ特有な性行動や育児、さらにチンパンジー等の社会行動まで、あらゆる知識雑学をこれでもかと詰め込んだ本。その対象はヒトにまで及びます。
- 小石を盗んできてプレゼント?
- 見つめ合う?目をそらす?
- 愛しさ余って抱きしめ殺す?
- 精子が雌の体の中で仮眠状態
- 飲まず食べずで育てる母たち
- プレイボーイな哺乳類は?
- 人類が滅亡したら、あるいは次はこの種が・・・
- 学習しないと何もわからない
- その他

「あらすじ」なんてものはありませんし、感想といえば「動物ってどれもこれも面白い!興味深い!不思議!」しか出てこない、というのがいちばん正直な感想。でもこれじゃあ感想文にもなりゃしない。
というわけで、詳しいレビューは書きません。動物全般に興味のある方はぜひお読みください。そして、へぇ~、ほぉ~、うわぁ~、と楽しんでください。最後まで飽きずに読めますよ。以上=^_^=!


※著作権法に配慮し、本の中見の画像にあえてボカシをいれる場合があります。ご了承ください。

目次(抜粋)
- まえがき
- 1 最初は誰も見知らぬ同士
- 2 微笑み
- 3 口説きのテクニックy
- 4 愛の暮らし
- 5 愛の結晶
- 6 こんにちは 赤ちゃん
- 7 生みの親やより育ての親
- あとがき
著者について
今泉忠明(いまいずみ ただあき)
文化賞の国際生物計画調査、日本列島総合調査。環境庁のイリオモテヤマネコの生態調査等に参加。富士自然動物園協会主任研究員、川崎市環境影響評価審議会委員などを務める。著書に『地球絶滅動物記』、『進化を忘れた動物たち』、『野生ネコの百科』、『狐狸学入門』など多数。
(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)
『動物たちのとんでも恋愛術』
- 著:今泉忠明(いまいずみ ただあき)
- 出版社:株式会社学習研究社 学研M文庫
- 発行:2001年
- NDC: 480(動物学)
- ISBN:9784059020196
- 275ページ
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:多数


