『作家の猫』

28人の作家と、その愛猫達。
縦22センチ、横17センチ、134ページの、手頃な大きさの写真集。
あるいは写真集に分類すべきではないかも知れない。
28人の作家と、その愛猫達を、写真と文章で説明した本である。
猫好き+文学好きの方には、たまらない本だ。
当然ながら、筆頭を飾るのは夏目漱石と吾輩君。
次席が南方熊楠とチョボ六ちゃん、というのが、南方ファンの私としてはうれしい。
他には、谷崎潤一郎、内田百けん、室生犀星、大佛次郎、三島由紀夫など、教科書の文学史で出てくる名前あり、椋鳩十、池波正太郎、開高健、中島らもなど、人々に広く親しまれた作家あり。
外国からは、コレットとヘミングウェイが参加。
竹久夢二、藤田嗣治、朝倉文夫など画壇や彫刻界の大物も登場する。
他の方々のお名前も、普通に読書好きな方なら全員聞いたことがある名前だろう。
さらに巻末には、「猫の名作文学館」と題して、約40冊の猫本が紹介されている。
当サイトで紹介している本も多く含まれ、「やっぱりこの本、いい本よね!」なんて思って、なんだかうれしい。
(読んだけどまだサイト紹介していない本も多いです。いずれアップしますね・・・汗)
まめままさん↓も絶賛の、「室生犀星とジイノちゃん」の写真は、本当にすばらしい一枚です。
火鉢にちょこんとお手々をかけたジイノちゃんと、それを見守る室生犀星の幸せそうな笑顔。
いいなあ。
立ち読みより、所蔵して欲しい一冊ですね。
(2006.8.10)

『作家の猫』

『作家の猫』

『作家の猫』

『作家の猫』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『作家の猫』
コロナブックス
- 編者:コロナ・ブックス編集部
- 出版社:平凡社
- 発行:2006年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
- ISBN:4582634222 9784582634228
- 134ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物:多数
- 登場動物:-
【推薦:まめまま様】
写真本のたぐいはあまり買わないのですが、これは題名そのまま、作家とその猫の写真や資料が載っていて、カワイイ猫写真とはちょっと違う本です。
内田百聞さんの張り紙とか、南方熊楠さんの書かれた猫の絵とか・・・
室生犀星さんと一緒に火鉢を囲む猫の写真はもう、顔がゆるむ以外の何物でもない可愛さです。
(2006.7.30)
*サイトリニューアル前にいただいておりましたコメントを、管理人が再投稿させていただきました。