さわだまこと『ねこごよみ』『ねこごよみ にゃう』

猫にまつわる言葉を解説しまくるマンガエッセイ。
見開き2ページで、言葉の本来の説明、著者の解説あれこれマンガ、そして、最期の一コマは【結論】。集められている「言葉」は、猫の諺、猫がつく熟語、猫の言い伝え、などです。猫の生態や飼育に関する生物学の本(事典)ではありません。
たとえば、第一巻目「其の一 【猫は傾城の生まれ変わり】」では。
まず、この諺の説明。「猫のしぐさや表情が遊女に似ていることから・・・(以下略)」
それから、解説マンガ。傾城ということばの意味や、似た諺や、もしミケ奴なんて遊女がいたら、なんて話。
そして最後に【結論】。「猫を安易に遊女になどに例える者は・・・(以下略)」
以下略、の続きを知りたい方は、本をご覧くださいね!

さわだまこと『ねこごよみ』『ねこごよみ にゃう』
でも、
笑ってしまいますね!
私自身、以前、うちのみけちゃんを加工して「みけ奴でごじゃる」なんて遊んだコトがあります(笑)。
第1巻は「其の一~其の五十」まで、第2巻(にゃう)は「其の五十一~其の百二」まで、合計102の言葉が取り扱われています。
以下、その例。
猫の尻尾
猫撫で声
猫毛
借りてきた猫
招き猫
猫神
猫は三月を一年とす
猫の手も借りたい(以上、第1巻より)
猫のパジャマ
猫はヒゲがあるので闇が見える
猫に紙袋
虎を描きて猫に類す
猫にまたたび
夜爪を切るときは「犬の爪猫の爪」と言って切れ
猫と老婆は日向ぼっこする(以上、第2巻より)
猫が好きな方や、日本語に興味のある方にとってはとても面白い本だと思います。
女子に受けそうな話題の元ネタを探している男子諸君にもお勧めかも?www

さわだまこと『ねこごよみ』『ねこごよみ にゃう』

さわだまこと『ねこごよみ』『ねこごよみ にゃう』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ねこごよみ』『ねこごよみ にゃう』
- 著:さわだまこと
- 出版社:株式会社 竹書房
- 発行:1=2013年、2=2014年
- 初出:1=「まんがライフ」2005年8月号~2009年10月号、2=同2009年11月号~2014年3月号
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:1=9784812497500、2=9784812488102
- 1=131ページ、2=131ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物:無名の猫が多数
- 登場動物:-

みけやっこ