ブラウン,R.M.『かくれんぼが好きな猫』
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『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ 第3弾。
アメリカ人の誇り、トマス・ジェファーソンの住居モンティチェロの発掘現場で、200年前の殺人事件が発覚した。
そして、その発掘を担当していた若い学者が何者かに殺されてしまう。
家柄や血統を重んじる旧家、人種差別、性差別、奴隷制度などが複雑にからみあって・・・
前2作はいずれも軽いタッチのミステリーだったが、これは深く考えさせられるところがある作品。
今でもアメリカには人種差別が根強く残っているのだなあと思わずにはいられない。
その根深さは、私たち日本人にはほとんど理解不能なほどだ。
雑多な人種が暮らすアメリカ。
人種が多いからかえって、防衛本能がはたらいて、人種差別してしまうのだろうか。
猫たち、動物たちは、変な差別をしないだけ高尚な存在に思えてならない・・・
(2003.5.30)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『かくれんぼが好きな猫』
トラ猫ミセス・マーフィーシリーズ
- 著:リタ・メイ・ブラウン/スニーキー・パイ・ブラウン Rita Mae Brown and Sneaky Pie Brown
- 訳:茅律子(かや りつこ)
- 出版社:早川書房ハヤカワ文庫
- 発行2000:年
- NDC:933(英文学)小説 アメリカ
- ISBN:9784151707537
- 429ページ
- イラスト
- 原書:”Murder at Monticello” c1994
- 登場ニャン物:ミセス・マーフィ、ピュータ、フェルディナンド大公、パディ、ほか
- 登場動物:犬、馬、その他