ブラウン,R.M.『アルバムをひらく猫』
『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ 第8弾。
同期会というものは、常に、様々な感情を引き起こす。
それは日本人もアメリカ人も変わらないらしい。
ましてそれが、高校卒業後20回目の節目となれば、様々な人生に変わっていて当然だろう。
しかし、ハリーの同期会は、あまりに特殊だった!
皆に届いた不気味な手紙。差出人不明。
書かれた文言は「あなたは決して老いない」等々。
そして、恐るべき連続殺人事件。
トラ猫ミセス・マーフィと、デブ猫ピュータ、コーギ犬タッカーは、不安を隠せない。
なにしろママ(ハリー)の同期生が次々と殺されたのだから。
次はママかもしれない!
そんなこと、絶対にあってはならないこと!
大好きなママを守るため、3匹が走り回る。
ミセス・マーフィは智恵をしぼり、タッカーは嗅覚に物を言わせ、ピュータはたまには食欲を後回しにして、犯人を追いかける。
それにしても、アメリカの地方郵便局局長の給料って、そんなに安いのだろうか?
ハリーはいつもお金に苦労し、家(農場)でも職場(郵便局)でも働きづめだ。
ハリーの頑張りには敬服するけれど、たまにはゆったりと猫たちと休んで欲しいと思わずにはいられない。
(2009.4.21.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『アルバムをひらく猫』
トラ猫ミセス・マーフィーシリーズ
- 著:リタ・メイ・ブラウン/スニーキー・パイ・ブラウン Rita Mae Brown and Sneaky Pie Brown
- 訳:茅律子(かや りつこ)
- 出版社:早川書房ハヤカワ文庫
- 発行:年
- NDC:933(英文学)小説 アメリカ
- ISBN:9784151707582
- 463ページ
- イラスト
- 原書:”Pawing Through The Past ” c2000
- 登場ニャン物:ミセス・マーフィ、ピュータ、
- 登場動物:犬、馬、その他