ブラウン,R.M.『新聞をくばる猫』

ブラウン,R.M.『新聞をくばる猫』

 

『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ 第6弾。

アメリカの子供達は日本の子供達より自立精神が旺盛だ。
高校生にもなれば、ほとんどの子が何かしらアルバイトして自分の小遣いくらいは自力で稼ぐ。
アメリカの親たちも、日本の親と違って「そんな閑があったら勉強しなさい」なんてことは言わない。
生活力を身につけることの方が、ペーパーテストであと10点良い点をとるより、ずっと大切なことを知っているからだ。

ある少年は新聞配達のアルバイトをしていた。
また洗車場では何人もの少年少女が働いていた。

ある日、町の人々は新聞の死亡欄を見て仰天する。
校長先生の死亡記事が載っていたからだ。
昨日まではピンピンしていたのに。
あわてて駆けつける人々。
なんのことはない、生徒の悪戯だった。
犯人はすぐに自首し、そのまま笑い話で終わるはずだったが・・・

今回も、猫たちと犬の方が人間よりずっと早く犯人に気づく。
人間は動物達の足跡をよたよた追いかけているだけのようなものだ。
そして、またまた動物達が、一番大事な場面で大活躍する。

今までのシリーズより、この1冊はなんかきな臭いというか、後味が血なまぐさいような気がした。
舞台が学校という、本来なら殺人とは全く縁がないはずの場所だからだろうか。
最近、日本でも海外でも、学校が殺人現場となる事件が多い。
それも銃乱射とか。
ニュースを見るたびにすごく嫌な気分になる。

学校が舞台の殺人事件は、どうか本の中だけであってほしい。
現実にはこれ以上おこらないでほしい。

(2005.9.15)

『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ

ブラウン,R.M.『新聞をくばる猫』

ブラウン,R.M.『新聞をくばる猫』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『新聞をくばる猫』
トラ猫ミセス・マーフィーシリーズ

  • 著:リタ・メイ・ブラウン/スニーキー・パイ・ブラウン Rita Mae Brown and Sneaky Pie Brown
  • 訳:茅律子(かや りつこ)
  • 出版社:早川書房ハヤカワ文庫
  • 発行:2005年
  • NDC:933(英文学)小説 アメリカ
  • ISBN:4151707565 9784151707568
  • 479ページ
  • イラスト
  • 原書:” Murder On The Prowl” c1998
  • 登場ニャン物:ミセス・マーフィ、ピュータ、
  • 登場動物:犬、馬、その他

 

著者について

リタ・メイ・ブラウン/スニーキー・パイ・ブラウン Rita Mae Brown and Sneaky Pie Brown

1944年ペンシルヴエニア州ハノーヴァー生まれ。多くの作品を送り出す人気作家。幼女のスニーキー・パイ・ブラウン(1982年8月27日ヴァージニア州アルベマール郡生まれのトラ猫)との合作で、1990年発表の『町でいちばん賢い猫』から2011年の Hiss of Death まで19作の〈トラ猫ミセス・マーフィ〉シリーズを刊行している。

『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ

(著者プロフィールは『病院が嫌いな猫』からの抜粋です。)


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ブラウン,R.M.『新聞をくばる猫』

8.2

猫度

8.5/10

面白さ

8.0/10

猫好きさんへお勧め度

8.0/10

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