ブラウン,R.M.『散歩をこよなく愛する猫』
『トラ猫ミセス・マーフィ』シリーズ 第7弾。
トラ猫ミセス・マーフィは、霧の中、難しい滑走路に着陸した小型飛行機を見た。
そこはかなりの操縦技術を要する難しい滑走路だった。
人が二人降りてきたのを見届けて、ミセス・マーフィは我が家に戻ったが・・・
一方、田舎町クローゼットは、お祭り気分の最中にあった。
大規模な南北戦争の再現劇を執り行うことになったからである。
再現劇は、史実に忠実に再現されなければならない。
何もかも本物を使うという、実に凝った再現劇なのである。
特に男達がすっかり心を奪われていた。
地域の水不足を補うため貯水池を建設するとかしないとか行政が言っていたが、ごく一部の人間を除き、町の人たちはあまり関心がなさそうだった。
まして遊び人の男が一人行方不明になっていることなんか、気にする人はほとんどいなかった。
動物たちはその男がすでに死んでいるであろうことを直感していたのだけれども。
トラ猫ミセス・マーフィと、デブ猫ピュータ、コーギー犬のタッカーが大活躍する1冊。
ちょっと活躍しすぎではないかと思うくらいの場面も。
だってね、動物達が力を合わせて車まで運転しちゃうんですよ。
そして真犯人は、・・・
すべての殺人事件のすべての犯人がわかったのは、動物たちだけのようだ。
(2007.4.25)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『散歩をこよなく愛する猫』
トラ猫ミセス・マーフィーシリーズ
- 著:リタ・メイ・ブラウン/スニーキー・パイ・ブラウン Rita Mae Brown and Sneaky Pie Brown
- 訳:茅律子(かや りつこ)
- 出版社:早川書房ハヤカワ文庫
- 発行:2007年
- NDC:933(英文学)小説 アメリカ
- ISBN:9784151707575
- 442ページ
- イラスト
- 原書:”Cat on the Scent” c1999
- 登場ニャン物:ミセス・マーフィ、ピュータ、ほか
- 登場動物:犬、馬、オポッサム、その他