北嶋廣敏『猫まるごと雑学事典』

北嶋廣敏『猫まるごと雑学事典』

 

猫のこんな話、知ってる?

題名通り、猫の雑学を集めた本。

第1章「猫は神様?それとも悪魔?」では、猫の歴史や言い伝え、猫の受難や猫股、招き猫、猫の効用、猫の民話、等々について書かれている。
猫と人間の関わりの中で、猫がどう解釈されてきたかということをテーマとしているといえようか。

第2章は「もっと知りたい!猫ライフ」。第1章が猫と人間で合ったのに対し、より生物学的な疑問に答えている。
なぜ猫は犬より種類が少ないのか。
なぜ猫は夜でも目が見えるのか。
なぜ猫は爪をとぐのか。
その他その他。

第3章は「ジェームス・ディーンも猫が好き」。
私にとっては一番おもしろい章だ。
歴史的有名人の猫逸話がずらりと並んでいる。
第1章も第2章も、猫の本なら同じようなことが書かれている本は多いけれど、猫好きや猫逸話をこれだけ並べてある本はすくない。
この偉人も猫好きだったのかと急に親しみを覚えたりする。

第4章は「世にも怪しい猫奇談」。
不思議な話、恐ろしい話、ま、要するにほとんどが化け猫の話。
化け犬の話は聞かないのに化け猫の話はなぜこんなに多いのでしょうね。
もっともだからこそ私は猫といる方が犬といるよりある意味安心な気もするのだが。

どれもせいぜい1ページ程度の短い章なので、突っ込んだ話はないが、雑学集としてはおもしろい。
猫好きな方はもちろん、猫好きな彼女に自分の知識をひらけかしたい方もどうぞ。

(2005.7.14)

北嶋廣敏『猫まるごと雑学事典』

北嶋廣敏『猫まるごと雑学事典』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫まるごと雑学事典』
つい他人に話したくなる猫の秘密教えます

  • 著:北嶋廣敏(きたじま ひろとし)
  • 出版社:光文社文庫
  • 発行:1998年
  • NDC : 645.6(畜産業・家畜各論・犬、猫)
  • ISBN : 4334726526
  • 338ページ
  • 登場ニャン物 : -
  • 登場動物 : -

 

 

著者について

北嶋廣敏(きたじま ひろとし)

1948年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部卒。文学、美術、翻訳など、幅広いジャンルでユニークな著作活動を行っている。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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北嶋廣敏『猫まるごと雑学事典』

8.9

猫度

10.0/10

お役立ち度

8.5/10

情報度

8.5/10

おすすめ度

8.5/10

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