サラ・イネス『猫も寝てはならぬ』
『誰も寝てはならぬ』より抜粋・再編集。
『猫も寝てはならぬ』は、月刊誌「モーニング」に掲載された『誰も寝てはならぬ』全17巻のうち、ロシアンブルーの利休之助が活躍するエピソードを抜粋・編集した一冊。
利休之助を中心に、アラフォー世代のおっちゃんたちが、ダサくてダメな生活をさらけ出している。
本の裏書に「史上初!?ちっとも可愛くない猫マンガ」と書いてるように(?)、猫の利休之助は、キュートに愛くるしくは描かれていない。 けれども、実に猫っぽいというか。
「あるある、うちの子も!」
と言いたくなるようなことを、色々しでかしてくれる。
ふつうの飼い猫と少し違うのは、利休之助がしばしば「出勤」することだ。飼い主のハルキちゃんと一緒に、勤務先のデザイン事務所「オフィス寺」に行く。ハルキちゃんはイラストレーターでバツイチである。
オフィス寺では、猫連れ出勤を認めてくれている。それどころか、むしろ歓迎されている?猫らしく、色々ジャマしてくれるけど、猫らしく、癒してもくれるからだ。
絵は、いわゆるヘタウマと言われる絵でしょうか、絵もストーリーもゆるくて、大きな事件は何も起こらないが、その、少々だらけた感じも猫らしい。
ゆったりできるときに、ゆる~くお読み下さいニャ。
PS.ところで、私、本編の『誰も寝てはならぬ』はまだ読んでいません、すみません。
(2014.12.7.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫も寝てはならぬ』
『誰も寝てはならぬ』より抜粋・再編集
- 著:サラ イネス
- 出版社:講談社 ワイドKCモーニング
- 発行:2010年
- NDC:726(マンガ、絵本)
- ISBN:9784063377095
- 124ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物:利休之助
- 登場動物:-