ひと目でわかる!図解『猫が喜ぶ「部屋」づくり』

どこまでも猫本位に、猫主体に。
ふつうの飼育書とはちょっと違った観点から書かれた本。
まず最初に、「ボクたちこんな暮らしがしてみたい!」というPrologueがあって、猫が考える理想の部屋(=運動や日向ぼっこができる等)、暮らし(=つめとぎが思い切りできる!等)、遊び(=カサカサ、ガサガサが、だ~い好き等)、飼い主(=きちんとボクたちのことを考えて!等)が、イラストで説明されている。全体の内容を集約する部分。
それから、本論にはいる。
シーン1「猫が楽しめるのんびり空間をつくろう」では、廃材やカラーボックスを利用したキャットツリーなど猫用インテリアの作り方、市販グッズの紹介や安全対策、冷暖房器具の工夫などが紹介されている。
シーン2「猫も飼い主もストレス知らずの部屋づくり」では、爪研ぎの重要性や手作り爪研ぎ器の作り方、障子やソファのリペア技術、網戸や畳の応急処置など、猫と暮らせば必ず必要となる日曜大工の知識が書かれている。
シーン3「猫と一緒にワイワイ遊んじゃおう」では、手作り猫じゃらしの数々、各部屋での遊び方(バスルーム、廊下、ベッドの上など)、とにかく遊びたい猫に合わせる知恵が色々。
シーン4「猫となが~くつき合いたい」では、一人暮らしか大家族か、マンションか一戸建てか、他の猫や動物との同居の場合、さらに引っ越すときの注意事項や、グルメな猫の為のレシピと料理法などが書かれている。
いずれも、あくまで猫にとっての快適さ便利さが主点だ。
飼い主は、お猫様の為には、ある時は大工、ある時は遊び係、ある時は料理人と、色々こきつかわれる。
その、たのしい使われ方が書いてあるとでも言えば、この本の雰囲気を理解していただけるだろうか。
「ふすまや畳で爪研ぎをしないようにしつけましょう」という一般的な飼育書ではなく、「ふすまは畳は爪研ぎされて当然、楽しくリペアしましょう」みたいな感じで、実際に猫と暮らしている人なら、思い当たる部分が多いに違いない。
わずか159pageのイラスト主体の本だが、その遊び心と、「うちと同じ!」と同意できる内容に、けっこう楽しめる。
(2002.10.4)

ひと目でわかる!図解『猫が喜ぶ「部屋」づくり』

ひと目でわかる!図解『猫が喜ぶ「部屋」づくり』

修理方も載っているのがうれしい

ひと目でわかる!図解『猫が喜ぶ「部屋」づくり』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫が喜ぶ「部屋」づくり』
ひと目でわかる!図解シリーズ
- 編:主婦と生活社
- 出版社:主婦と生活社
- 発行:1996年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
- ISBN:4391119595 9784391119596
- 159ページ
- モノクロ
- 登場ニャン物:多数
- 登場動物:-
目次(抜粋)
- PROLOGUE ボクたちこんな暮らしがしてみたい!
- SCENE1 猫が楽しめるのんびり空間をつくろう
- PART1元気に遊んで体力づくりできるインテリア
- PART2猫がウレシイ快適すぺーる
- SCENE2 猫も飼い主もストレス知らずの部屋づくり
- PART1とぎ心地のいいつめとぎ器
- PART2猫のいたずら、直しついでに部屋の模様替え
- その他
- SCENE3 猫といっしょにワイワイ遊んじゃおう
- PART1猫と遊ぶための手作り小道具
- PART2部屋じゅう使って遊んじゃおう
- SCENE4 猫となが~くつき合いたい!
- PART1タイプ別・飼い主とのつき合い方
- PART2無敵のお留守番マニュアル
- その他