東野圭吾『予知夢』
テレビドラマにもなったあの「ガリレオ」シリーズ。
猫が出てくる本、というほどの登場でもありませんけれどね。
ミステリー短編集。天才物理学者・湯川学、あだ名「ガリレオ」氏が、鋭い知能と観察眼で、難事件をさらさらと解決していく。
テレビドラマにもなった人気シリーズだから、ご存知の方も多いだろう。
この『予知夢』には第一章~第五章の5編の短編が納められ、そのうちの「第二章 霊観る みえる」に、猫がちらりと出てくる。事件解決の重要なヒントともなっている。
その猫は、お決まりの「白いペルシア猫」で・・・なぜかミステリーに脇役で出てくる猫は「白いペルシア猫」が圧倒的に多いような気がするのだけど、どうしてだろう?やっぱり映画「007シリーズ」の悪役プロフェルドの印象が根強く残っているのかなあ。いつも膝の白いペルシャ猫を撫でていたハゲ男である。同じミステリーでも、主役級の猫となると、短毛雑種猫が大活躍することが多いんですけれどね。
だから逆に、ミステリー小説で「白いペルシャ猫」がでてきたら、猫自身は何もしないけど何か重要なヒントなんだなと考えて、まず外れることは無い。どれほどさりげない登場でも、たいてい何かのヒントにはなっていますから。面白いくらいに。
と、いうことで。
猫サイトならではの、猫好きとしての、推理小説の楽しみ方・提案その1?で、ございました。
え?本全体のレビュー?
そんな、短編ミステリーで詳細な書評なんてヤボなこと、するわけないじゃないですか。どう書いたってレビューにネタバレはつきものですもん。
登場人物は、一人の天才物理学者と、昔同級生だった刑事、内容は、ミステリアスで神秘的なな殺人事件が計5件。そのうちの1件に、白いペルシア猫がちらっと出て来ます。それだけのことです。
(2017.6.24.)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『予知夢』
- 著:東野圭吾(ひがしの けいご)
- 訳:姓名(ひらがな)
- 出版社 : (株)文芸春秋 文春文庫
- 発行年 : 2003年8月10日
- NDC : 913.6(日本文学) 短編推理小説集
- ISBN : 9784167110086
- 270ページ
- 登場ニャン物 : 無名
- 登場動物 : ―
目次(抜粋)
- 第一章 夢想る ゆめみる
- 第二章 霊視る みえる
- 第三章 霊騒ぐ さわぐ
- 第四章 絞殺る しめる
- 第五章 予知る しる
- 解説・三橋暁