新田一実『キャットウォーク事件簿 No.1』
悠次はドッグカフェ「バックヤード」でバイト。
動物と会話ができるようになって、悠次はますます動物に好かれる。
こういう男のアルバイト先として、ドッグカフェ以上にふさわしい職場はない!
しかし、将はバイトはしていなかった。
親から、バイトを禁止されていたからだ。
暇を持て余す将。
そんな将宛に、脅迫や嫌がらせの手紙が届くようになった。
カミソリが同封される程度ならまだしも、もっとおぞましい内容にエスカレートしていく。
さらに、悠次のバイト仲間・水沢にも、似たような脅迫が。
いったい誰が?
目的は?
将と水沢の接点はどう考えても悠次しかない。
悠次の身になにか起こるのだろうか?
シリーズ名がかわって第1作目。この作品では人は殺されません。
しかし猫好きにとってはもっと許し難いことが起こります。
一応事件は解決するのですが、犯人をもっととっちめてやりたい気分ですね。
(2004.12.3.)
キャットウォーク事件簿シリーズ
内容的には、「ペット心理療法士シリーズ」のまったくの続編です。
登場人物も、登場動物も、設定も、何もかわっていません。
シリーズ名だけの変更です。
まあ、悠次も将も、ペット心理療法士としての活躍はしていないわけですから、こちらのシリーズ名の方が妥当かもしれませんね。
「キャットウォーク事件簿」から読み始められてもあまり支障はありませんが、できれば「ペット心理療法士シリーズ」の方から読まれることをお勧めします。 重たい文芸作品ではありませんから、どうぞ気楽に、両シリーズ読破をめざしてください。
このシリーズはさらに「キャットテールレポート」シリーズへと続きます。
【まとめ:悠次・将・タマのシリーズ】
・ペット心理療法士シリーズ No.1-6
・キャットウォーク事件簿シリーズ No.1-4
・キャットテールレポートシリーズ No.1-7
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『キャットウォーク事件簿 No.1』
- 著:新田一実(にった かずみ)
- 出版社:小学館パレット文庫
- 発行:2004年
- NDC:913.6(日本文学)小説
- ISBN:4094214976 9784094214970
- 236ページ
- 登場ニャン物:タマ
- 登場動物:シェパード、ほか