新田一実『キャットテールレポート No.2』

猫に、犬に、大型犬に、また大型犬に、カラスに・・・。
悠次は、そのたぐいまれなる犬好き(犬好かれ)な性格を買われ、早々に就職先が内定した。
大学の友人達は皆就職活動に大忙しというのに。
よかったと思うまもなく、将の祖母がひったくりに会い、転倒して怪我をする。
怪我をして物を盗まれれば立派な強盗だ。
しかし盗まれたものが袱紗=茶道に使うハンカチのような布だったため、警察はあまり本気で動いてくれない。
あてにならない警察に業を煮やし、祖母は将と悠次に袱紗回収の命令を。
さしもの将も祖母には逆らえず、動物達総動員で探すことに。
とはいえ、小さな布きれ1枚をどうやって探すんだ?
(2005.7.13)

新田一実『キャットテールレポート No.2』
キャットテールレポートシリーズ
「ペット心理療法士シリーズ」、「キャットウォーク事件簿シリーズ」の続編。
登場人物/動物はすべておなじみのメンバー。悪魔的美少年の将、とろい大男の悠次、怪猫タマ、無口で頼りになるシェパードのカイザー、など。
必ずしも最初の巻から読む必要はありません。どのシリーズのどの本から読み始めても、話が分からなくて困るということはないと思います。
とはいえ、軽くて読みやすい推理小説ですから、どうせなら最初から順番に読まれることをお勧めしたいです。すぐに読めます。
【まとめ:悠次・将・タマのシリーズ】
・ペット心理療法士シリーズ No.1-6
・キャットウォーク事件簿シリーズ No.1-4
・キャットテールレポートシリーズ No.1-7
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『キャットテールレポート No.2』
- 著:新田一実(にった かずみ)
- 出版社:小学館パレット文庫
- 発行:2005年
- NDC:913.6(日本文学)小説
- ISBN:4094215727 9784094215724
- 237ページ
- 登場ニャン物:タマ
- 登場動物:シェパード、カラス、ほか