新田一実『キャットテールレポート No.4』
悪魔的美青年・将より、おっとりボンヤリ悠次の方が頼りになる場合もあった!
将はいつもは祖父母の家の離れに住んでいる。
ある日、ばあちゃんに命じられた。
じいちゃん所有の古マンションで頻繁に入居者が変わる部屋がある。
何が原因か、実際に住んで調べろ、と。
さしもの将もばあちゃんにはかなわない。
悠次と二人でその部屋に引っ越した。
といっても、原因がわかり次第、また離れに戻るつもりだから、引っ越し荷物は最低限。
引っ越しというより小旅行って感じ。
ところがである。
悠次がシャワーを使おうとすると、水のかわりに血が!!
その後も続く怪奇現象。
悠次はあわてる。
恐い物知らずの将が意外にも幽霊話にだけはからっきし弱いのだ。
将が知る前になんとか解決しようと、らしからぬ活躍を見せたりするが・・・
最終的に、やはり力になったのは動物達。
怪猫タマはもちろん、カラスのクロちゃんも活躍する。
(2006.2.9.)
キャットテールレポートシリーズ
「ペット心理療法士シリーズ」、「キャットウォーク事件簿シリーズ」の続編。
登場人物/動物はすべておなじみのメンバー。悪魔的美少年の将、とろい大男の悠次、怪猫タマ、無口で頼りになるシェパードのカイザー、など。
必ずしも最初の巻から読む必要はありません。どのシリーズのどの本から読み始めても、話が分からなくて困るということはないと思います。
とはいえ、軽くて読みやすい推理小説ですから、どうせなら最初から順番に読まれることをお勧めしたいです。すぐに読めます。
【まとめ:悠次・将・タマのシリーズ】
・ペット心理療法士シリーズ No.1-6
・キャットウォーク事件簿シリーズ No.1-4
・キャットテールレポートシリーズ No.1-7
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『キャットテールレポート No.4』
- 著:新田一実(にった かずみ)
- 出版社:小学館パレット文庫
- 発行:2005年
- NDC:913.6(日本文学)小説
- ISBN:4094215743 9784094215748
- 238ページ
- 登場ニャン物:タマ
- 登場動物:シェパード、カラス、ほか