柴田よしき『猫は聖夜に推理する』
猫探偵正太郎の冒険2
これも短編集。
「冒険1」よりも、正太郎が可愛く描いてあるような気がする。
と思ったら、イラストレーターの前田マリ氏も
「前回の表紙の正太郎はシブーく描いた。・・・(省略)・・・今回はというと、おちゃめな正太郎」
と書いていらした。
とはいえ、猫をよく知る著者のこと。ただの可愛い猫ではなく、いかにもいそうな猫だ。
ますます魅力的になった正太郎クン☆
6作品が収められています。中に1作品、SF風のものも。
【猫探偵正太郎シリーズ】
主人公の正太郎は、ペルシアもどきの雑種ネコ。ミステリー作家・桜川ひとみ宅に同居している。
桜川ひとみは、天然でお気楽な現代女性。これでミステリー作家が勤まるのかと心配になってしまうほど。正太郎の名前さえ、しばしば「クロちゃん」だの「タマちゃん」だの、適当な呼び名でごまかして平気である。
それに対し、正太郎は、日本語は完璧に理解し、文字も「まぐろ」くらいなら読めちゃう天才猫。人間顔負けの推理をして、殺人・殺猫事件の謎を解いてしまう。
(2003年3月15日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫は聖夜に推理する』
猫探偵正太郎の冒険2
- 著:柴田よしき(しばた よしき)
- 出版社:光文社カッパノベルス
- 発行:2002年
- NDC: 913.6(日本文学) 短編推理小説
- ISBN:4334074995 9784334739690(文庫版)
- 263+3ページ
- 登場ニャン物: チェルシー、金太
- 登場動物: サスケ(犬)
目次(抜粋)
- 正太郎と井戸端会議の冒険
- 猫と桃
- 正太郎と首無し人形の冒険
- ナイト・スィーツ
- 正太郎と冷たい方程式(番外編)
- 賢者の贈り物
- *あとがき
- *読者代表より 今井美希
- *解説 前田マリ