柴田よしき『猫は毒殺に関与しない』
「猫探偵正太郎の冒険」シリーズ最新刊♪
待ってました、正太郎くん♥
しかも、収録されている3作品のうち、最後の作品は文庫書下ろしオリジナルです。
今回の作品群では、正太郎は、殺人犯逮捕に力を貸したりはしませんでしたが、まあこの方が猫っぽいといえば猫っぽいかも。
いずれも、二重三重の糸がからみあったような展開のストーリーで面白かったです。
猫は毒殺に関与しない
タイトル通り、正太郎君の出番がぜんぜん・・・残念!
私も餃子が食べたくなったな~
猫は三日ですべて忘れる
猫という動物は、どうして、そこで見ているだけで、人間に罪悪感を起こさせることができるのでしょうか?
あまりに純粋だから?
そして、この物語は、人間が猫のマネなんかしちゃいけませんよ、おこがましい!という教訓でもあります☆
正太郎、恋をする
名探偵正太郎が恋をした!
それも、異種間恋愛!?
その、脚がすらりと長い彼女の正体は?
そして、高齢者施設を誰にも見られずに脱走した彼女は、いったいどんな手を使ったのか?
【猫探偵正太郎シリーズ】
主人公の正太郎は、ペルシアもどきの雑種ネコ。ミステリー作家・桜川ひとみ宅に同居している。
桜川ひとみは、天然でお気楽な現代女性。これでミステリー作家が勤まるのかと心配になってしまうほど。正太郎の名前さえ、しばしば「クロちゃん」だの「タマちゃん」だの、適当な呼び名でごまかして平気である。
それに対し、正太郎は、日本語は完璧に理解し、文字も「まぐろ」くらいなら読めちゃう天才猫。人間顔負けの推理をして、殺人・殺猫事件の謎を解いてしまう。
(2017年10月14日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫は毒殺に関与しない』
文庫書下ろし&オリジナル/連作推理小説 猫探偵正太郎の冒険5
- 著:柴田よしき(しばた よしき)
- 出版社:光文社文庫
- 発行:2016年11月20日
- NDC : 913.6(日本文学) 推理小説短編集
- ISBN : 9784334773779
- 251ページ
- カラー、白黒、口絵、挿絵、イラスト(カット)
- 登場ニャン物 :正太郎、アンコ、キナコ
- 登場動物 : シュガー、ソルト(いずれもビーグル犬)、その他
目次(抜粋)
- 猫は毒殺に関与しない
- 猫は三日ですべて忘れる
- 正太郎、恋をする