柴田よしき『消える密室の殺人』
猫探偵正太郎上京。
殺人はどーでもいいけど(?)、殺猫はゆるせにゃい!
しかも、正太郎と友達になったばかりのアビシニアンが殺されたとあれば。
事件がおこったのは、題名通りの密室内。
正太郎をはじめ、多数のニャンたちが大集合。
猫の力で殺猫犯を探しだすぞぉ!
東京のビルの間を所狭しと駆け回る猫たちの群。
実物を見たかったなあ(笑)。
前作よりもっと現実離れしているけれど、でも、楽しいから良しとします♪
【猫探偵正太郎シリーズ】
主人公の正太郎は、ペルシアもどきの雑種ネコ。ミステリー作家・桜川ひとみ宅に同居している。
桜川ひとみは、天然でお気楽な現代女性。これでミステリー作家が勤まるのかと心配になってしまうほど。正太郎の名前さえ、しばしば「クロちゃん」だの「タマちゃん」だの、適当な呼び名でごまかして平気である。
それに対し、正太郎は、日本語は完璧に理解し、文字も「まぐろ」くらいなら読めちゃう天才猫。人間顔負けの推理をして、殺人・殺猫事件の謎を解いてしまう。
(2002年4月10日)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『消える密室の殺人』
猫探偵正太郎上京
- 著:柴田よしき(しばた よしき)
- 出版社:角川文庫
- 発行:2001年
- NDC: 913.6(日本文学)長編推理小説
- ISBN:4043428065 9784043428069(文庫版)
- 281ページ
- 登場ニャン物:正太郎、タクロー、ケメコ、ビッキー、トゥバドール、デビット、ボウイ、モッ君
- 登場動物:-