映画『ベイブ 都会へ行く』

映画『ベイブ 都会へ行く』

 

世界的大ヒットとなった前作『ベイブ』の続編。。

牧羊犬大会で満点優勝した牧羊犬、否、牧羊豚のベイブは、人気者となっていた。
メディアが押し掛ける。
ファンレターや出演依頼の手紙が山のように届く。
国内だけでなかった。
外国からも、それから、女王様からも。

が、寡黙な農夫ホゲット氏も、純粋なベイブも、人気商売は苦手である。
二人は今まで通りの生活を続けていた。

そんなある日、不運な事故が起きる。
ホゲット氏が負傷してしまったのだ。
その事故の原因に一役噛んでいたベイブは責任を感じる。

そして、ホゲット夫人のエズメは、てんてこまいの毎日を送ることに。
毎日の家事に加えて、夫の介護、農場の仕事、さらに、経理まで。

エズメの奮闘も空しく、たちまち資金難に陥る。
このままでは農場を失ってしまう。
その前になんとかしなくては!

エズメは、外国から、牧羊豚ベイブに、高額な出演オファーが来ていたことを思い出し、それに最後の望みをかける。

こうして、ベイブとエズメは飛行機に乗って外国へ渡航することになった。

ところが!

麻薬犬がベイブに吠えたてたことから、エズメはなんと麻薬密輸の容疑で足止めされ、もちろんじきに釈放されたものの、飛行機の乗り継ぎを逃してしまった。

仕方なく、エズメは都会のド真ん中で、ブタと一緒に泊めてくれるホテルを探す。

やっと見つけたホテルは、しかし、とんでもないところだった。
エズメとベイブのドタバタ活劇がはじまる!

映画『ベイブ 都会へ行く』

映画『ベイブ 都会へ行く』

* * * * *

前作「ベイブ」の、のんびり牧歌的な雰囲気とはうってかわって、息をつく暇もない慌しさ。
登場動物もチンパンジーやオランウータンなど、さらに凝っています。
まさに子供受けしそうな映画に仕上がっています。

「子供受け」。

そのためでしょうか。
前作のような強いメッセージ性が失われてしまったのが残念です。

この2作目にももちろん、メッセージはあります。
「動物愛護」でしょう。
犬を、動物を捨てるな。
動物達と共生しよう。
命を差別しちゃだめ、いじめちゃだめ。

けれども、前作が、菜食主義者を続出するほどの社会現象となったのに対し、この2作目では、それほどのインパクトがありません。
前作は、メッセージを伝えたいがために映画を作ったかのような強い主張が感じられますが、2作目は、受ける映画を作るににはメッセージもなくちゃね、程度の心構えに思えてしまうのです。
私の偏見かもしれませんが。

登場動物にも、脈絡性がないというか。
なぜ都会の真ん中の小さなホテルにドレスアップしたチンパンジーやオランウータンがいるの?
なぜ猫達はコーラスばかり歌っているの?
前作が、牧羊犬やヒツジやアヒルなど、いかにも農家にふつうにいる動物達がふつうに行動していたのに対し、この2作目は作りすぎな印象を受けました。
確かにチンパンジーや犬を使えば、彼らは人間の指示通りに演技してくれる動物ですから、映画はつくりやすいでしょう。
でもその分、意外性もなくなります。

最後のエズメのターザンごっこ?空中ブランコ?も、受けだけを狙った映像づくりに見えて・・・
あそこであんなアクロバットをする必要があるの?
それに、あんな騒ぎを起こして、弁償問題じゃないの?
そもそもが資金難で渡航したのに、これでは確実に破産では・・・
映画の最後はもちろん、ハッピーエンドですが、どうしてあの騒動がハッピーエンドにつながるのか、不思議・・・

と、まあ、へそ曲がりな大人は、そんな心配をしてしまうのです。
この映画はすべて「子供用の実写アニメファンタジー」だと考えれば、そんなこと、何も問題はないんですけれどね。

というわけで、この映画、お子様と、かわいい動物さえみられれば、という方におすすめです。
前作『ベイブ』のような哲学性は求めないでください。

*猫達はコーラスを歌っているだけで、ストーリー的には何もしません。

(2015.6.15.)

映画『ベイブ 都会へ行く』

映画『ベイブ 都会へ行く』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『ベイブ 都会へ行く』

キャスト: マグダ・ズバンスキー, ジェームズ・クロムウェル, ミッキー・ルーニー, メアリー・ステイン, E・G・デイリー
監督: ジョージ・ミラー
時間: 96 分
登場ニャン物=猫達多数(いずれも無名)
登場動物=ブタ(ベイブ)、犬たち(フライ、レックス、他)、チンパンジー(ズーティ、ボブ)、オランウータン(セロニアス)、オマキザル、アヒル(フェルディナンド)、ペリカンたち、他多種多数
“Babe: Pig in the City”

 


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映画『ベイブ 都会へ行く』

7.2

動物度

9.5/10

面白さ

7.0/10

猫好きさんへお勧め度

5.0/10

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