映画『長ぐつをはいたネコ』

映画『長ぐつをはいた猫』

長ぐつをはいた猫と、黒装束の雌猫と、ハンプティ・ダンプティの大冒険。

ストーリーはペローやグリムの童話「長ぐつをはいた猫」とは別物です。猫の長ぐつと帽子以外に共通点はありません。

映画『長ぐつをはいた猫』

紹介

長ぐつをはいた猫「プス」はお尋ね者。彼の狙いは「魔法の豆」。それを育てれば雲の上にある「巨人の城」に届くという。その城にはガチョウ住んでいて、「黄金の卵」を産むそうな。

映画『長ぐつをはいた猫』

しかし「魔法の豆」は、悪党カップルのジャックとジルが持っていた。プスはそれを盗み出そうと、彼等の泊る宿に忍び込む。

そこへ現れたのは、マスクをつけ、黒装束に身を固めたもう一人の盗人。プスと牽制し合っている間に悪党カジャック&ジルにみつかり、ふたりは逃げ出す。その黒装束の正体は美しい雌猫キティ・フワフワーテだった。そして逃げこんだ先には、プスの昔の仲間、ハンプティ・ダンプティがいた。

プスとキティとハンプティは協力して、魔法の豆を盗み出し、雲上の城を目ざすことにした。さて彼等は無事に城につき、黄金の卵を手に入れられるだろうか?

映画『長ぐつをはいた猫』

感想

タイトルこそ「長ぐつをはいた猫」ですが、内容はイギリス童話「ジャックと豆の木」とイソップ童話「ガチョウと金の卵」をミックスして発展させたようなかんじでした。またガチョウに乗って飛ぶ場面は児童文学「ニルスのふしぎな旅」(セルマ・ラーゲルレーヴ著)をも彷彿させます。最初から最後までポンポンとテンポよくストーリーが進んで、一瞬たりともだれる場面がありません。子どもなら大喜び間違いなし、大人もおおいに楽しめるアニメでした。

主人公の猫の名前は「プス(Puss)」英語でニャンコ・猫ちゃんの意。もうひとり雌猫の方は「キティ(Kitty)」で英語の子猫ちゃん。どちらも突っ張った格好に似合わない、かわいい名前ですね。他には、ハンプティ・ダンプティとか、ジャック&ジルなど、日本でも「マザーグース」として親しまれている童謡の登場人物と同じです。

プスが暗い過去を語ったり、人間の(正確には人間じゃないものも含まれますが)黒い側面があばかれたりする場面もありますが、全体としては子供用アニメらしい、明るく分かりやすい展開です。

プスとキティは猫だけあって、それは身軽です。キティは猫背なのにバク転が得意。ふたりとも画面いっぱいに小気味よく飛び回ります。

ハンプティは卵ですが、ゴロゴロ転がって落ちたり、高い場所から真っ逆さまなんてシーンもあって、大丈夫かしらと心配にもなります。が、あの卵、なんとも頑丈(笑)。マザーグースの詩のように、塀から落ちただけでペシャンと割れたりはしませんのでご安心ください。

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悪党で敵役のジャックとジルは、・・・マザーグースでは丘から転がり落ちて頭をゴッツンコして湿布を当てられますが、映画では最後に、もっと高いところから転げ落ちます。

そして、ガチョウ!ヒナがかわいいのは当然として、

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巨大なお母さんも、街を破壊しに来たわりには、つぶらなお目目でまんまるお尻をフリフリして歩いていて、ぜんぜん怖くない(笑)。

続編『長ぐつをはいたネコと9つの命』も2022年に公開されています。ぜひ2作あわせて、お子さんとどうぞ。

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※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

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“Puss in Boots”

  • キャスト:プス=アントニオ・バンデラス/竹中直人、ハンプティ・ダンプティ=ザック・カリフィナーキス/勝俣州和、キティ・フワフワーテ=サルマ・ハエック/本田貴子、ジャック=ビリー・ボブ・ソーントン/辻新八
  • 監督:クリス・ミラー Chris Miller
  • 脚本:トム・ウィーラー
  • 制作:2011年 アメリカ
  • 時間:本編90分
  • 製作:ドリームワークス・アニメーション
  • DVD発売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン株式会社
  • 登場ニャン物:プス、キティ・フワフワーテ、
  • 登場動物:ハンプティ・ダンプティ(卵)
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