映画『ハットしてキャット』

『ハットしてキャット』

 

変てこな帽子をかぶった変てこな猫が大あばれ!。

おもちゃのようにカラフルな田舎町で、お母さんは不動産会社に勤めています。そこの社長は異常な潔癖症で、ひどいワンマン。手を洗わずに握手を求めただけで「汚い!クビだクビ!」と追い出してしまうほどです。

近所のダメ男は、お母さんと結婚したくて、必死にご機嫌取り。けど子供たちは彼の正体に気づいています。コイツはアブナイと。

さて、お母さんはある日とつぜん、社長に仕事に呼び出されてしまいました。子どもたちは(寝ているだけの)ベビーシッターとお留守番。外は雨、ああ退屈。

と、その時。

変てこな帽子をかぶった変てこな大猫が現れました。子どもたちを「楽しまなきゃ!」と誘います。ペットの金魚は警告しますが、猫が金魚の云うことなんか聞くわけない!踊る、飛び跳ねる、手品をする、魔法の道具(?)をつぎつぎと取り出しては大暴れ!あっというまに家中がメチャクチャに!変な生き物は登場するし、近所のダメ男まで巻き込まれて、とうとう家は破壊しつくされてしまいました。

ああ、どうしよう!?お母さんが帰ってきたら何て言おう?

『ハットしてキャット』

『ハットしてキャット』

*   *   *   *   *

ドクター・スースの『キャット イン ザ ハット』(The Cat In The Hat)の映画化。世界的超ミリオンセラーとなった、超有名な絵本です。赤白だんだら模様のシルクハットをかぶった猫が、大暴れする絵本です。私も大好きな一冊です。

原作はわずか61ページ。児童書にしては文字数は多めとはいえ、内容は知れています。絵本の通りに映画を作ったらおそらく20分が限度?それをどうやって82分にまで引き延ばしたのか、そんなことも楽しみに、映画を見たのですが、・・・

最初は英語で見ました。期待に反して、面白くない(大汗)。原作にない設定や、原作に出てこない登場人物や犬がぞろぞろ出てきて、なんか全体的に間延びしちゃった感じ?原作の、あの歯切れのよいテンポの良さが、すっかり無くなってしまったようで、正直、がっかりしました。二人の子役たちも、本の印象より大きな子たちで、それも違和感(特に兄の方)。

でも同じものを日本語の吹き替え版で見たら、あら不思議、けっこう面白いじゃないの!?

言語でこれだけ印象が違ってしまうとは。ふつうなら、英語で書かれた本を英語で映画化したものは、英語のままで鑑賞するのが一番良いと言われそうですし、実際、同様な経路の作品はほとんどが原語のままの方が面白いんですけれど。

この作品は、日本語吹き替え版の方が面白かった~(私だけかもしれませんが)。

理由は、おそらくですが、

英語版は、原作の絵本の印象が強すぎて、映画がそれについていけなかったといいますか、原作にない話を大幅に追加した結果「間延びしたように感じられて」しまったから、私には面白くなかった。けれども日本語なら、原作の印象が大幅に薄められる上、日本語特有の、母音が多くやわらかい「発音」が、英語版で感じられた「間延び」に、不思議とうまく尺が合って、かえって淀みのない良い流れにかわっていた、とでも言いましょうか。なんか、画像と言葉が合っていました。同じシーンでも英語で聞くと「映画用に無理に引き延ばしているだろ」と感じられたりしちゃったんですけれどね。

というわけで、日本人の皆様がご覧になるなら、日本語吹き替え版でご覧になられることをお勧めします。絵本の方を未読の方であれば、英語/日本語どちらでもかまわないかとも思いますけれど。

内容的には、完全にお子ちゃま映画です。ゲップをしたり、ベタベタなものを塗りたくったりと、あまりお上品とはいえない部分もありますが、「クレヨン○○ちゃん」がお茶の間で受け入れられているのであれば、許容範囲内といえるでしょう。(ちなみに、私は○○ちゃんはどうも好きになれません)。「帽子をかぶった猫」「金魚」「物1」「物2」は、どれもよく再現していると思います。猫が使う最後のトリックも、ほぼ絵本の通りによく再現されていると思います。

私の欲をいえば、これほどうまく再現できるのであれば、映画用の余計な追加は一切止めて、15分~せいぜい20分程度のショートムービーで見たかったな、と思いますデス。だって、原作があまりに有名すぎる・・・苦笑。

『ハットしてキャット』

『ハットしてキャット』

『ハットしてキャット』

『ハットしてキャット』

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『ハットしてキャット』(映画)

  • 出演:マイク・マイヤーズ、ダコダ・ファイニング、ケリー・プレストン、アレック・ボールドウィン、他
  • 声:星野充昭、三村ゆうな、渡辺美佐、谷口筋、他
  • 発売元:パラマウント・ジャパン株式会社
  • 発行:2010年
  • T4988113759656
  • 本編82分
  • カラー
  • 原書:Dr.Seuss'”THE CAT IN THE HAT”, Dream Works Pictures, 2003, U.S.
  • 登場ニャン物:キャット
  • 登場動物:犬、金魚

 


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『ハットしてキャット』

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6.7

猫度

7.0/10

面白さ

6.5/10

愛猫家へお勧め度

6.5/10

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