フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』

フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』

 

まじめな生物学書。ただし、その生物たちは・・・??。

掲示板に書き込みをいただきました。

【推薦:きな様】

世界各地に生息する新種の動物たちの膨大な写真と、詳細な観察記録を残して謎の失踪を遂げた伝説の動物学者、ペーター・アーマイゼンハウフェン博士の偉業としか言いようの無い全貌を伝える一冊です。

空飛ぶ象、多足蛇、水面直立魚、樹上生活する鴨・・・我が日本からは、コック・バシロサウルスなる大型水生爬虫類が登場しています。

第一章に書かれた博士の生涯によると、蔵書の中にはなんと「鼻行類」の第一稿と思われる手書きノートがあるんですって。また、日記中にはハイ・アイ・アイ列島についての言及もあるそうで、どうやらH・シュテュンプケ博士との間に深い親交があったようです。

蛇足ながら・・・。もちろん、これらは架空の生物です。著者二人が、世界各地の伝説の生物を元に空想を繰り広げた産物。でもね、どれだけ楽しかっただろうと想像すると、にこにこしてしまいます。

ちなみに設定では、アーマイゼンハウフェン博士はミュンヘン生まれ。母親はアイルランドの首都ダブリンの生まれです。どちらも伝説と幻想と妖精の宝庫・・・。

そして監修が荒俣宏。もう、「にんまり」ですよね(笑)
(2004.07.14)

フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』

フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』どこまでも、真面目。

おもしろそ~と思ったので、私も買いました。
廉価な文庫版の方で。

でも、もしあなたがこれから購入されるのであれば、できれば単行本の方をお求めになるようお勧めします。
写真(?)が多いし、それがまた芸術的な画像ばかりですので、大きい方が絶対に楽しめると思うんです。

それだけでなく、文庫版は、文字までちっちゃいんです。
単行本をそのまま文庫本サイズに縮小したようです。

この本の内容は、すでに上↑できな様が紹介してくださっている通り。
原作は1991年発行のようですが、雰囲気はほとんど「暗黒の中世」。
白黒のぼんやりした写真や、いかにもあやしげなレントゲン写真、スケッチ、手書きのメモ。

中でも写真が目を引きます。
今でこそ写真なんて、誰でも簡単に合成加工できるばかりか、手書きの絵を写真風に作りなおすことだってできますが、ほんの数十年前まで、写真は絶対の「真実」でした。
100人の証言より1枚の写真の方が説得力があったとさえ言えました。

その、絶対的存在な「写真」を、おしげもなく何枚も掲載。
こりゃ騙された人も多いのではないでしょうか(笑)。

ニワトリの足そっくりな足が8対も生えたヘビ。
カメの甲羅を背負った鳥。
ヒヅメの生えた脚を持つ魚。
ケンタウロスとマントヒヒが合体したような生き物。
ステゴザウルスのようなワニ。
その他、その他。

生物学的に見れば、こんな生物が実在するワケがないと思うのですが、それをあえてとても「生物学的に」説明しているところが噴飯ものなのです。

フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』

フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』あやしげな写真の数々。

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『秘密の動物誌』

  • 著:ジョアン・フォンクベルタ/ペレ・フォルミゲーラ Joan Fontcuberta/Pere Formiguera
  • 監修:荒俣宏(あらまた ひろし)
  • 訳:管啓次郎(すが けいじろう)
  • 出版社:筑摩書房 ちくま学芸文庫
  • 発行:2007年
  • NDC:964(スペイン文学)
  • ISBN:9784480091161
  • 233ページ
  • モノクロ
  • 原書:”FAUNA SECRETA” c1991
  • 登場ニャン物:
  • 登場動物:

 


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フォンクベルタ/フォルミゲーラ『秘密の動物誌』

6.5

生物度

9.5/10

面白さ

7.5/10

猫好きさんへお勧め度

2.5/10

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