『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』①~④
Nyaight of The Living Cat。すべてが猫になる
ホラー映画界を変えたといわれる『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(1968,アメリカ)。ゾンビが人間を襲いまくる映画だった。が、それ以上の恐怖が、地球を襲ってきた!!
あらすじ
世界は、猫に支配された!
品種改良によって生まれた猫の中に特異な個体が出現。
後に「オリジン」と呼ばれるその猫はN・Nというウイルスを宿していた。 それは接触感染により拡散し、人間を猫に変異させる。
人類の90%が猫を飼うこの社会においてパンデミックに陥るまでそう時間はかからなかった。 これが「猫災害」の始まりだった・・・
page010-011
猫にスリスリされただけで、人間が猫に変異してしまうウイルス!
あっという間に、世界中の人間が猫に変異していく。
人々は必死に猫から逃げ回り、バリケードを築いて立てこもるが、なんせ相手は猫!わずかな隙間を見つけて液体のように潜り込み、あまりに愛らしい仕草でごろニャンと擦り寄ってきて、耐えきれなくなった人間が思わずモフモフしてしまうと、たちまち毛が生え肉球ができて、その人間は猫に!!接触感染だからチョコっと撫でる事さえできないのだ。
なんという苦痛!なんという地獄!
「俺はこんな世界認めない 猫と共存できない地獄なんてな」
「必ず猫と生きていける世界が戻るまで生き延びてみせる」
page044
感想
もぉ~、おかしくておかしくて!
絵もストーリーもホラーxパニック漫画そのもので、人々は逃げ回り、生死(生猫?)をかけた戦いを繰り広げるのですが、その内容がぁっ!
重装備で猫軍団に噴射する、その銃口から飛び出しているのは、散弾ではなく、ただの水。車に飛び乗って逃亡する前に「猫バンバン」(猫がボンネットに隠れていないか確認するためにバンバン叩くこと)。やっと脱出したのに、道に猫がいるのを見て慌てて避けて車は横転、でも「猫が無事で・・・よか・・・った・・・(①page104)」。
警察が到着して築いたバリケードは、水入りペットボトルとトゲトゲシートだし、さらに逃げる主人公たちが猫に投げつけるものはキュウリや猫じゃらしだし。
逃げ込んだ建物に立てこもるときは、「そこら辺の物でバリケードを作るんだ!急ぎながらもゆっくり!!ゆっくりだ!!猫が怪我をするかもしれん!!(①page179)と、どこまでも猫を気遣う主人公たち。
にゃんて楽しいんでしょうか!猫好きにはもう、たまりません(=^・^=)
このメチャクチャな世界、どういう結末を迎えるのでしょうか?まったく予想がつきませんが、多分、猫にとっても人にとっても幸せな世界ですよね?(でなければ全ての人間が猫になるか・・・それはそれで幸せかも?)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』
①~④ Nyaight of The Living Cat。すべてが猫になる
- 原作:ホークマン
- 作画:メカルーツ
- 出版社:株式会社マッグガーデン
- 発行:2021年(1巻)~
- 初出:月刊コミックガーデン 2020年11月号~
- NDC:726(マンガ、絵本)マンガ
- ISBN:9784800010872(1巻)
- モノクロ
- 登場ニャン物:多数
- 登場動物:-