山岸凉子『猫・ねこ・ネコ』
愛猫を亡くし、保護猫をひきとった山岸凉子先生のやさしさ。
愛猫サビを亡くした山岸凉子先生。サビちゃんは18歳と7ヵ月、猫としては長生きしたとはいえ、ペットロスに苦しみます。サビちゃんの最後は相当苦しそうな様子だったことも、先生に「大きな大きな罪の意識を持ってしまいました」ことになります。
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あまりの辛さに、しばらく猫は飼わないつもりだったのですが、そんなときに、あの大震災。
東北大震災で多数の猫たちが路頭に迷ったことを知った先生は、被災地の猫さんを引き取る決心をされます。さすが私の尊敬する山岸凉子先生♡
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さっそく譲渡会に出かけ、そこで出会った猫さんたち。先生は２頭引き取りますが、思い通りにならないこともあって。
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40ページにも満たないエッセイ漫画ですが、先生の猫愛がつまっています。猫が好きな方にも、先生のバレエ漫画ファンの方にも、ぜひお薦めしたい小作品。
なお、単行本では『ケサラン・パサラン』第２巻に収容されています。私が持っているのもその版です。
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
著者について
山岸凉子（やまぎし りょうこ）
1983年、『日出処の天子』で第７回講談社漫画賞を受賞。代表作に『ツタンカーメン』『鬼』『青青の時代』『白眼子』『ヴィリ』『牧神の午後』『アラベスク』ほか多数。2007年『テレプシコーラ』第１部・全10巻 第２部全5巻にて、第11回手塚治虫文化賞マンガ大賞受賞。
(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)
『猫・ねこ・ネコ』
『ケサラン・パサラン』第２巻収容
- 著:山岸凉子（やまぎし りょうこ）
- 出版社：株式会社メディアファクトリー
- 発行：2012年
- NDC:726（マンガ、絵本）
- ISBN:9784840147637
- 202ページ
- モノクロ
- 初出：『Mei（冥）』Vol.01/Autumn 2012
- 登場ニャン物：サビ、ハル、コバン
- 登場動物：-
