オコンネル『アマンダの影』
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氷の天使マロリーシリーズ。
ニューヨーク市警巡査部長マロリーが、何者かに殺された!?
いや、殺されたのはマロリーの服を着た金髪女性。その唯一の目撃者は飼い猫ノーズ。
一方、マロリー&バトラー事務所には、超能力を持つと恐れられる少年が両親につれられて訪れていた・・・
オコンネルのマロリーシリーズ第2弾。
マロリーをあまりにスーパーヒロインに仕立て上げようとしすぎて、作りすぎているのがちょっと気になる。が、シリーズ1作目を読んでいなくても、十分に楽しめるだろう。個人的には1作目より好きだ。
猫の登場は少ない。また、猫が事件解明の決定的な糸口になる、というほどは、猫は活躍しない。
猫好きなら、マロリーの猫の扱い方に腹を立てる人も多いと思う。
でも、最後にある意味で猫がマロリーの命を救い、マロリーも彼女なりに猫を認めたように見られるのが救いだ。
推理小説ファンには面白いと思う。
猫を読みたいだけの猫本ファンにはお勧めするほどの猫っぷりではないけど。
(2002.5.11)
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『アマンダの影』
副題、シリーズ名など
- 著:キャロル・オコンネル Carol O’Conell
- 訳:務台夏子
- 出版社:創元推理文庫
- 発行:年
- NDC:933(英文学)アメリカ 推理小説
- ISBN:4488195075 9784488195076
- 452ページ
- 原書:”The Man who lied to Women” c1995
- 登場ニャン物:ノーズ
- 登場動物:-