若竹七海『猫島ハウスの騒動』

若竹七海『猫島ハウスの騒動』

 

猫島でおこった殺〇事件!?

夢の島である。
一周五百メートル足らずの小さな島。干潮時には対岸の猫島海岸と砂州がつながって歩いて渡れる。通常は船で渡る。橋はない。島の真ん中には猫島神社。島民は三十名余、そして、猫の数は100匹以上。

島の唯一の産業は観光だ。それも、猫好き相手の。そう、この猫島こそは猫の楽園。夏になると猫好きな海水浴客が猫目当てにどっと押し寄せる。この島では猫が唯一の観光資源であり、仕事のパートナーであり、そして、大事な家族なのだ。

そののどかな島で、事件が起こる。
ナイフが突き刺さった死体が見つかったのだ。
人間ではない。
猫の死体だった。
いや、よくみたら、猫でもなかった。
猫のぬいぐるみだった。

しかしその後、話はとんでもない事件へと発展していく。

麻薬あり、銀行強盗あり、笑いありの、あらゆるエンターテインメントがちりばめられた推理小説だ。
そして、あらゆる場面に猫が顔を出す。

猫たちはそこにいるだけである。猫探偵として活躍するわけではない。
しかしなにしろ猫だらけの島だから、どこへ行っても猫が歩いている。または座っている。住民のTシャツは猫柄だし、お店にはいれば猫プリントのエプロンをした女の子が猫柄マグカップにコーヒーをいれて持ってくる。
まさに猫、猫、猫の島なのだ。

そして、もちろん、最後の、猫ミステリのお約束は守られている。
一番大事なその瞬間には期待通り猫が大活躍!

猫好きさんならきっと気に入る本デス。

(2007.3.28.)

若竹七海『猫島ハウスの騒動』

若竹七海『猫島ハウスの騒動』裏表紙

若竹七海『猫島ハウスの騒動』

猫好きには夢の島「猫島」

 

※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。

 

『猫島ハウスの騒動』

  • 著:若竹七海 (わかたけ ななみ)
  • 訳:姓名(ひらがな)
  • 出版社:光文社カッパノベルス
  • 発行:2006年
  • NDC: 913.6(日本文学)長編推理小説
  • ISBN:4334076351 9784334745844
  • 294ページ
  • 登場ニャン物:メルちゃん、マグウィッチ、DC、ヴァニラ、シルヴァー、クリスタロ、ビスケット、ウェブスター、アムシャ・スパンダ、ミスター・ソロモン・ティンクルス、その他大勢
  • 登場動物: -

 

 

著者について

若竹七海(わかたけ ななみ)

1963年東京生まれ。立教大学文学部史学科卒。1991年、連作短編集『ぼくのミステリな日常』(東京創元社)でデビュー、新人離れした力量で注目を浴びる。以降、青春ミステリから歴史ミステリ、コージーミステリ、ホラーまでジャンルを問わず、多彩な作品を次々に発表。主な著書に『ヴィラ・マグノリアの殺人』『名探偵は密航中』『古書店アゼリアの死体』『死んでも治らない』『閉ざされた夏』(以上、光文社)、『スクランブル』(集英社)、『悪いうさぎ』(文藝春秋)などがある。

(著者プロフィールは本著からの抜粋です。)


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若竹七海『猫島ハウスの騒動』

8.7

猫度

8.5/10

面白さ

8.5/10

おすすめ度

9.0/10

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