フォーグル『猫の救急マニュアル』

チャートで判断。
愛猫が突然、発病したとき。
思いがけない怪我をしてしまったとき。
動物病院へ駆け込めれば良いのですが、なかなかそうもいきません。
夜間救急病院なんて大都市にしかありませんし。
もしあったとしても、遠ければ、それまでに応急手当が必要となるかもしれません。
そんなときに、役立つ一冊です。
猫が、どんな様子ならより深刻なのか。
どこを見ればよいのか。
なにを調べればよいのか。
人工呼吸の仕方や、心臓マッサージのしかた。
止血のコツ、副え木の当て方。
原因をつきとめるには、チャートが便利そうです。
たとえば、呼吸の章で、チャートの質問事項は
- 猫の呼吸をチェックします。息を切らせている?
- つらそう?
- 速い?
- とても遅い?
- 浅い?
- ぜいぜいいう?
- 咳をする?
などの質問に、「はい」「いいえ」で答えて進み、「すぐ獣医へ」「歯茎が白い、脈拍が速い=すぐ獣医へ」「その日のうちに獣医へ」「24時間たっても咳がでるなら電話でアドバイス」他の、答えが用意されています。
このような細かい質問や注意事項が、嘔吐、感電、刺し傷、中毒、凍傷、熱射病、火傷、その他のさまざまな症状にたいして書いてありますので、何かあったとき、かなり役立ちそうな本です。
さらに、食事や去勢避妊、薬の飲ませ方、目薬の差し方、救急用品、その他、猫と暮らす上で貴重なアドバイスがいっぱいあります。
愛猫のために、家に一冊備えておくと心強い本です。
(でも使いたくない本です。健康で元気に暮らしてほしいですものね)

フォーグル『猫の救急マニュアル』
※著作権法に配慮し、本の中見の画像はあえてボカシをいれております。ご了承ください。
『猫の救急マニュアル』
チャートで判断
- 著:ブルース・フォーグル Bruce Fogle
- 監修:小方宗次(おがた むねつぐ)
- 訳:太田收(おおた おさむ)
- 出版社:八坂書房
- 発行:1995年
- NDC:645.6(家畜各論・犬、猫)
- ISBN:4896946715
- 213ページ
- モノクロ
- 原書:”First Aid for Cats (What to do when Emergencies happen)” c1995
- 登場ニャン物:-
- 登場動物:-

フォーグル『猫の救急マニュアル』裏表紙
目次(抜粋)
- 日本語版監修にあたって 小方宗次
- はじめに
- 謝辞
- 第1部:応急手当の要点
- 応急手当とは何か?
- まず最初にすること:応急手当の基本
- 猫の検査の仕方
- 呼吸の観察
- その他
- 第2部:次にすること
- 獣医が必要な場合と、その時期の判断(記号の説明)
- より詳しい検査
- 全身の検査をいつ、んぜ、どのように行うか
- 体温の計り方
- その他
- 第3部:非常事態
- 応急手当の原則
- 第3部の使い方
- 意識がある猫の応急手当(五十音順に配列)
- 足先の腫れ
- その他
- 第4部:非常事態を防ぐために
- 非常事態を減らす方法
- 迷子になった時の用心
- 訓練と運動
- 予防接種
- その他
- 索引